八咫烏神社 ときどき社務の備忘録

旧大和國宇陀郡伊那佐村鎮座・八咫烏神社から発信。
のんびり更新です。最新情報はSNSをご覧ください。

「灯り」の意味

2020年11月29日 | ブログ

コロナ禍の話題で終わりそうな1年、せめて年末は明るい未来を祈るようなモノやコトに触れたいというのが人情であります。

奈良県の橿原市や天理市は(イベントは自粛ながら)毎年恒例のイルミネーションは行うとのこと。さすがです。「灯り」の意味をよくご存知でいらっしゃる。

灯りとは安堵であります。あるいは安堵を安寧を安泰を安心を願う祈りであります。

コロナ禍に配慮してイルミネーションを中止する市町村もあるでしょう。その判断は尊重されるべきですが、一方で「灯り」の意味についても少しだけ思いを馳せたいものです。









年越の大祓式のご案内

2020年11月21日 | ブログ

11月に入り寒くなったかと思ったら暖かい日が続き、着る物に戸惑う晩秋です。
11月も中頃となって参りましたので、そろそろ大祓式の御案内をさせていただきたいと思います。
少し早いようですが、当社の年越の大祓式は(何故か)新嘗祭と同時に斎行することになっており、例年だと12月の後半に執り行っていました。
本年は他に兼務するお社との兼ね合いもあり12月13日(日)に斎行することになっています。
本年はコロナ禍の渦中ということもあり神社役員のみの斎行となります。
しかし、一般の参拝者様の中には大祓式をお受けしたいという方もいらっしゃるかもしれません。
コロナ禍の昨今であれば、なおさらです。
というわけで、11月23日から拝殿の賽銭箱の上に年越の大祓の申込用紙(人形=ヒトガタ)を設置いたします。


この申込用紙に必要事項をご記入いただき備え付けの封筒に用紙(人形)と初穂料(お心持ち)を入れ、賽銭箱にお納めください。
千円以上ご志納の方には護符をお送りいたしますので、必ずご住所のご記入をお忘れなきようお願いいたします。

上の写真は「夏越の大祓」のときの護符。手書き・手作りですので粗い仕上がりですが何卒ご了承くださいませ(汗)。

 

 

 

 

 

 

 

 


「ヤシロックat八咫烏神社」が開催されました。

2020年11月01日 | ブログ



10月31日、我がお宮で行われた「ヤシロックat八咫烏神社」は #寺ロック実行委員会 様の主催で、YouTubeライブ配信型の無観客ながら盛会の内に幕を閉じました。

当社は今まで「神社で演奏される音楽はすべからく『奉納』である」と思い、今もそう思っているのですが、このコロナ禍の中、一神職としていろいろと思うところもあってガチガチの脳味噌を少し柔らかくしてもいいのではと思い至りました。

これまで尻込みしていたのは「演者が神様に背を向けていること」。それは奉納として正しい姿勢ではないのではないか。これが気になって同様の演奏奉納の打診を小難しいことを言って断っていました。

しかし、事にあたっては事前に奉告祭を執り行い、奉納の目的を明らかにし、以って御神威の発揚を期しており、あとは神人共食ならぬ「神人共楽」として、神様と視聴者が相愉しむことが出来れば良いのではないか、という事で今回はGOサインを出させていただきました。

で、結果。とりあえず「これはイイな」と思いました。直感に従って良かった。

近隣の皆様や偶然お参りになった参拝者の皆様には充分な広報もせぬまま驚かせてしまい、たいへん失礼いたしました。

奉納演奏の関係者の皆様、この度は誠に有難うございました。これを機会に定期的な行事に育ったら面白いですね。


なお、奉告祭の祝詞の中では以下のような内容が綴られています。これが今回の行事の本義となると思いますので、少し現代的に修正して紹介させていただきます。

--------

この神社は、古事記に神倭伊波禮毗古命(神武天皇)の御前を導き給うと戴かれた神、その御名を八咫烏大神と称え、その御導きの御神徳を求める人々があちこちからお参りになる神様ですが、その中に、この度、大阪のバンドグループ・夜狂座と宇陀市のバンドグループ・サードアイは、このコロナ禍の中で世の人々が(罹患していない人まで)気持ちが落ち込んだり、行き過ぎた自粛の行動で、自ら病める人のようになっていることを憂い嘆いて、寺ロック実行委員会の人々と相談して、それぞれの音楽の音魂をもって一時の間でもコロナの禍事を祓い、人の心に纏わり付くコロナ禍の穢れを鎮めようと思い、その思いをネット配信を通じて多くの人々に伝えたいと企画しました。

(以下略)