八咫烏神社 ときどき社務の備忘録

旧大和國宇陀郡伊那佐村鎮座・八咫烏神社から発信。
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「伊那佐の里に春を呼ぶ祭り」

2013年04月16日 | お祭り
去る4月14日(日)伊那佐山の山頂に鎮座する
都賀那岐神社(つがなきじんじゃ)の春祭りがありました。

この伊那佐山の麓のムラの氏子さんたちの祭りではありますが
こういう大切な行事をもっと知ってほしいという思い余って
事前に少しだけ広報しましたところ村外から2名お参りくださいました。
役員さんには事後報告でしたが
ご参加いただいた2名様はすでに役員さんに連絡いただいていました。
ありがとうございます!

さて、当日は午後1時に山路集落の都賀那岐神社遥拝所に集合。
いつものことながら世間話や昔の話をお聞きしながらの登山です。

何度か小休止しながら、およそ30分くらいで山頂に到達。
お祭りがはじまります。


▲都賀那岐神社

僕はこの神社の春祭りに(誠に勝手ながら)
「伊那佐の里に春を呼ぶ祭り」と副題をつけています。

ここ伊那佐山はいわゆる岳山(ダケヤマ)で
麓の村々に水を運ぶ山として昔から崇敬されてきました。
(御祭神の一柱は水の神さまです)
麓の村々の氏神さまが御田植祭をおこなっているなか
およそそのトリを飾るかのように
この神社の祭がおこなわれるからです。

なにぶん、山頂の神社のため麓の神社とくらべて
春の例祭といえども、かなり素朴ではあります。
でも、それでいいのだと僕は感じています。


▲祭りが終わって直会の準備中。

土地の神さまとそのムラの方々とでおこなう
和気あいあいのお祭り。
いつまでも大切にしていきたいと思います。

ところで、また面白いお話が聞けました。
かつてこの春祭りには
この山頂の参道に屋台が立ち並び
大勢のお参りがあったのだそうです。


▲この参道に屋台が(!?)

「子どもの頃、ニッキ飴とか楽しみやったわー」
と、ある氏子さんがぽろり。

みんなすごいエネルギッシュだったんですね!





桜、あるいは季節のバトン。

2013年04月06日 | つれづれ
今年もこの季節がやって来ました。桜です。
当社にも(そんなに大きくないけれど)桜の木があります。


▲拝殿横の桜

ところで、現在、平成25年4月6日(土)です。
今日、明日と「爆弾低気圧」なるものが接近するそうで
全国的に現在の天気は雨模様。
今回掲載の写真は数日前の桜の様子です。

当ブログは、なかなかリアルタイムで更新ができていませんので
この春の、宇陀の里の桜の開花状況をアップできていません。
それでこの土日に更新しよう!と意気込んでいたのですが…
その矢先にこの天候。

現在、宇陀の里の桜はどこもかしこも満開だと思うのですが
この土日「爆弾~」にやられてしまうかもしれません。
そこで半ば回顧的に今年の当社の桜をご紹介いたします。

下からあおって、背景に拝殿などを入れつつ撮影しますと
上のように大きくて立派な!桜の木に見えなくもないのですが…

…引いて見てみますと、こんな配置となっております。
小さくても、きれいなものは、きれいです。

下の写真は、拝殿から逆光の桜です。

やっぱり小さくても、きれいなものは、きれいです。

どうかこれ以上、天候が荒れませんようにと願うばかりですが
穏やかな時ばかりではなく、雨の日があって風の日があるから
自然は美しくて、おっかなくて、だからこそ偉大なのだと思います。

桜が終われば、また他の花々の出番です。
境内の片隅では、アジサイやシャクナゲが今や遅しとスタンバイしていました。


▲紫陽花

▲石楠花