八咫烏神社 ときどき社務の備忘録

旧大和國宇陀郡伊那佐村鎮座・八咫烏神社から発信。
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彫刻「八咫烏」の写真のこと

2018年01月28日 | 奉務メモ
当社に彫刻作品を撮影した写真を入れた額があります。
この作品のタイトルは「八咫烏」。
神武東遷の際に吉野山中から皇軍を先導する雄姿を描いた作品なのでしょう。



…と、ここまでは何となくわかっていました。
が、それ以上の情報がなく、先日ご参拝の方から「この写真は何ですか?」とたずねられ、上手に答えられませんでしたので、この機会に調べてみました。

この作品の作者は佐藤清蔵といって日本画の巨匠、横山大観に「天才」と称えられた彫刻家なのだそうです。
有名な作品として、日本橋三越本店『天女像(まごころぞう)』や、皇居の『和気清麻呂公像(わけのきよまろこうぞう)』がある方です。
「近代彫刻の父」と呼ばれた高村光雲の高弟、山崎朝雲に師事した人で、フランスに留学の際にはブールデルに学び、帰国後その成果と伝統木彫との間に自己の様式を求めた結果、『八咫烏』や『和気清麻呂公像』といったモニュメンタルな作品を制作したされています。
この作品『八咫烏』は当時の政府買い上げとなったものの、後に焼失してしまい現存していないそうです。
残念ですね!

なお、以上はすべてネットから得た知識です。
今さらながらインターネットて、すごいですね。
詳しくは下記のリンクをご覧くださいませ。

独立行政法人 国立文化財機構 東京文化財研究所
‪http://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9033.html‬

小平市教育委員会生涯学習推進課
‪http://www.kodaira.ed.jp/kogera/chouzan.htm‬








静かな年明け、特別な年明け。

2018年01月23日 | 奉務メモ
たいへん遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
皆さま、よい年をお迎えになったこととお慶び申しあげます。

さて皆さま、お気づきでしたでしょうか。
今年の三が日から、社務所に神職が詰めておりましたことを。

仮にも神社なら「三が日くらい神主がいて当然」と皆さんはお思いでしょう。
正論です。
しかし、当社のような山里の田舎神社は、正月とはいえ地元の方以外のお参りは少なく、案外のんびりと過ごしたものでした。
それが昨今では、世の中のネットの整備状況とSNSの流行により、知る人ぞ知る当社のような神社にもお参りくださる方が(わずかながら)増えてきました。
…というわけで、昨年末から「三が日に『新春特別御祈祷』を承ります」という広報を(こっそりと)させていただき、社務所にてお待ち受けさせていただいておりました。
結果、ご予約が数件あり、当日申込で1件の御祈祷をご奉仕させていただくことができました。
たいへん有難いことです。
この正月は静かな年明けでしたが、特に自分にとっては記念すべき特別な年明けになりました。

新春特別御祈祷の撤饌として限定頒布させていただきました御朱印帳は、今後、年間を通じてお受けする御祈祷の撤饌としてレギュラー化させていただこうと考えております。
また地元の御婦人がたの手作りによるヤタガラスの手編み籠や御導き守りも通年の取り扱いとさせていただきますので、お参りの際にお求めいただければ幸いです。

それでは皆さま、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。