八咫烏神社 ときどき社務の備忘録

旧大和國宇陀郡伊那佐村鎮座・八咫烏神社から発信。
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正月風景

2011年01月15日 | つれづれ
遅ればせながら、
あけましておめでとうございます。

年末、大晦日から正月は
全国的に寒波にやられましたね。

ここ宇陀市もエラい雪でした。
ひさびさの雪かきで寒いのに大汗をかきました。




しかしながら
見方を変えれば
大晦日に雪が積もるなんて
厳かな気持ちになるには打ってつけ。

総代さんや氏子さんたちも
「正月早々、雪景色もなかなかええもんや」
と、ちょっと嬉しそうでした。



・・・などと言っているまに
先週9日には「とんど」を行いました。



とんどの火で正月の門松やお飾りを焼きます。
火が勢いよく燃え、竹がボンッと大きな音をたてます。

火の勢いが弱まってきたら、
各家庭から持ち寄ったお餅を焼いて
その場でいただきつつも
「ハビ(蝮)ノクチ(口)、ハチ(蜂)ノクチ」
など口ずさみながら焼き餅をちぎって
火の中に放るマジナイをします。

これは、
農作業の敵であるマムシやハチの口を
「とんど」の火で焼くというマジナイで
今年1年の安全に農作業できるように、
そして五穀豊穣でありますように、
というお祈りであるのだそうです。

「とんど」の最後に、残った炭を
各家庭に持ち帰って神棚のロウソクに火を灯します。

さあ、これで正月もひと段落。

今年も1年、良い年でありますように!