八咫烏神社 ときどき社務の備忘録

旧大和國宇陀郡伊那佐村鎮座・八咫烏神社から発信。
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「早起きは三文の得」。

2006年11月25日 | 奉務メモ
何度か折にふれて
書いていますが
僕は平日、
普通に会社員をしております。
ですから
朝はやく、夜おそい。そんな生活です。
ことに会社がある桜井市から
神社がある宇陀の榛原に引越ししてからは
この傾向が顕著なのです。

それゆえに(或いは我が怠慢からか)
神主でありながら
また、神社の隣りに越してきながら
一日のうち一回も神社に参らない日々が続き
自分の中でフラストレーションがたまっていました。

そのことで
別に誰から責められるわけではないのですが
とにかく、自分でやらねばならぬと思い立ったことは
面倒がらずやろうと
毎朝、会社に行く前に日供(の、ようなもの。かなり略式なので…)
だけは、することに決めました。
以来、今まで何とかこれだけは続けています。

最近寒くなって、起きづらいけれど
お日さんより先に起きなければならないけれど
朝の空気は凛として気持ちがいいものです。
まさに「早起きは三文の得」。
こんな夜明けの風景も見れるってもんです。

きっと、それだ。

2006年11月15日 | つれづれ
先日、
大阪からやってきた人に

「奈良の紅葉はどうですか」

と聞かれて
さあて、どうだったかなあ。
まだ、早いような気がする。
でも山間部は色づいているのかなあ。
と、あたふたしてしまいました。

べつに忙しいわけではないのに
全然、気が付かなかった
それだけこころに余裕がなかった
ということなのでしょうか。
なんだか妙に反省させられました。

ぐっと寒くなってきた近頃では
山の木々は、ぼちぼち散りかけています。

「冬の榛原は寒いでー」

と、新参者の僕に地元のベテランさんは、よく教えてくれます。
だいたい、みんなそうなんですが
その表情は、なんか嬉しそうなんですよねー。

一見ウィークポイントのようなことでも
実はその人たちにとって「誇り」だったりすることがよくあります。

奈良の寒さも、きっとそれだな。

3連休はお祭り日和。

2006年11月05日 | お祭り
11月3日から5日は世間は3連休ですね。
僕はといえば、めずらしく、会社は3連休でした。
しかーし!
僕はこの3日間(やはり、めずらしく)「神社漬け」でした。
まず初日は秋の例祭。
この日は、午前・午後と別々のお宮さんでご奉仕があり
夕方になって自分のとこの神社の例祭でした。
2日目は、昨日の後片付け。
そして、3日目は、よそのムラのお宮さんのお祭りでした。
まあ、3日間ともいい天気でよかった。

連休3日目である今日のお祭りは、
あるムラの中垣内(集落)で祭られている氏神さまでした。
お宮さんは、集落から山を10分くらい登ったところにありました。
けっこうな坂、けっこうな山中です。
その頂に村の人たちの手作り(に見える)のお宮さんがあるのです。
そんななかに、おじいちゃんやおばあちゃんや、ちっちゃい子どももいて
ものすごいアットホーム(へんな表現?)な雰囲気でした。

さて、今日のお祭りに参加される方が、ひとり遅刻をされていました。
予定時刻をすぎていたこともあり、当屋さんも
「神主さん、もうはじめておくんなはれ」
とおっしゃったので、はじめることになりました。
それでは、ということで、修祓(しゅばつ)から
そろーりそろーりと作法をすすめていくと
「ちょっとまったー」と紅鯨団ばりのコールがかかり、一同爆笑。
兎にも角にも、これで氏子さん一同が参集し
仕切り直しとあいなりました。
でも、これでお祭りに会した一同が
いい意味で緊張感がとけて、和気あいあいのご奉仕ができました。

直会では、今年1月に亡くなったお義父さんの思い出話や
生前親しくしていただいていた方々からの激励などなど
親しくお声を掛けていただいて、
何だかあったかい気持ちになったお祭りでした。

こういうお祭りも、いいなあ。