八咫烏神社 ときどき社務の備忘録

旧大和國宇陀郡伊那佐村鎮座・八咫烏神社から発信。
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4月1日、月次祭で感じた「春」について。

2021年04月01日 | ブログ

本日早朝、月次祭を斎行いたしました。
春爛漫の陽気に桜の花は満開どころか散りかけの地域もあるようです。
この宇陀の地も場所や品種の差がありますが、概ね満開の時を迎えているようです。
当社といえば、いちばん大きかった桜は昨年の秋に病気で枯れかけていたので泣く泣く伐採したところでした。
残る2本の桜も少し病気がちのためか、咲きはしましたが今日までにほとんど散ってしまいました。
とはいうものの、それでも、春は希望の季節であるのだなあと感じる今日の陽気でした。
僕は今まで「春は桜の賜物である」と思っていましたが、その考えは間違っていたなと今日ふと思いました。
境内の桜たちは年々花の勢いが衰え、そのひとつに至っては、今はもうありません。
それでもやって来た春に晴れ晴れとした美しさを感じたのです。
春は、いや季節は、何かが呼んでくるのではなく、ぜんぶの、おおきな、移ろいなのだなと。
日の出が早くなり、太陽が高くなる。
地面の温度が、川の水が温かくなる。
鳥が鳴く。草が生える。花が咲く。
すべてが同時進行でやって来る。
境内の桜は寂しくなったけれど、春はすべてにおいてやって来る。
石楠花や紫陽花の蕾が、名も知らぬ雑草が、皆んな春を嬉しがっている。
だから春は希望の季節であるのだな。
そんなことを感じた1日でした。
4月1日ですね。
今年、新たなスタートを切った人も多い事でしょう。
おめでとうございます。
また、何も変わらないけれど心を新たに気合いを入れる人も多い事でしょう。
おめでとうございます。
当社は、すべての皆様の弥栄を祈念申し上げます。
そのために大事なことは、もちろんこれです。
「元気出していきましょう!」