八咫烏神社 ときどき社務の備忘録

旧大和國宇陀郡伊那佐村鎮座・八咫烏神社から発信。
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旧暦例祭

2017年10月28日 | お祭り
平成29年10月28日は旧暦九月九日です。

古来の在り方からすれば、今日この日が当社の例祭の日にあたります。
そのため、数年前から思い立って、ただ一神職の矜持として斎行させていただいています。

ところで、当社には戦国時代の戦禍などによって古文書らしきものは残されていないのですが、江戸時代中期に京都の賀茂御祖神社(下鴨神社)の助力により復興した歴史があり、その下鴨神社の神官さんの日記に僅かながらに史料が残されています。

その中にこのような文言を発見。

「高盛からすみ」(文政二年)

「黄じん(魚へんに尋)」「小鯛」「いせゑび」(文政十五年)

なかなかリッチです。
さすがは京の都からの使者。

今現在は、独りにて行う「例祭」ですので、御供えも設えも様式も、往時に及ぶべくもありません。

なんだか申し訳ない…。

そんなことを考えていたとき、たまたま神道関係の書物をつまみ食いするように眺めていたところ、こんな一文に出会いました。

『一般の人々の全く知らぬ場所知らぬ時に、余人を避けて神職のみが、ときにはたゞひとり、神の御前に侍ることもまたきはめて大切な一刻』

激しく共感。
ああ、これだ。これでいいのだ。

人のみならず、モノもコトも、先人が遺した言葉も。
出会うべき時に出会うものだなあ。








「ヤタガラスのお導き籠」(仮題)、あらわる。

2017年10月19日 | つれづれ
この秋、氏子総代のとある婦人会の皆さまが可愛らしいものを奉製してくださいました。
「ヤタガラスのお導き籠」(仮題)です。
ちょっとした小物入れに最適かと思います。
学習机に置けば学業成就に、車に置けば交通安全に、お導きがあるかも!?
いやいや、カゴ自体は御守りではありません。
しかし、その一念や更なる頑張りが御利益に働きかけるということは、あるかもしれません。
よろしければ、お求めくださいませ。

その全貌はぜひ社頭にてご確認ください。










秋の例祭準備、始まっています。

2017年10月18日 | 奉務メモ
神社周辺の田んぼの稲刈りはほぼ終わり、いよいよ秋本番となってきました。
この数週間、伊那佐山の山麓の氏神様のお祭りが執り行われました。

当社の例祭は11月3日ですので、この10月の間に氏子総代さんや各大字のトウヤさんたちのご協力により様々な準備が行われます。

今月、15日は雨の中、氏子総代さんや各大字のトウヤさんたちと境内の清掃奉仕を行いました。
参道かじめ境内隅々までの草刈り、伸びすぎた樹木の剪定、溝掃除などなど、ありとあらゆる場所が次々にキレイになっていく様子は感動的!
雨天のため、また、あの広い境内の清掃を段取りよく作業できたため、午前中に仕事を終わることができました。大感謝です。

氏子総代さんやトウヤさんたちとのお祭り準備は、あと御供米(餅米)の「米洗い」と「御供つき(餅つき)」という大役が残されています。
例祭まで、もうひとふんばりです。