八咫烏神社 ときどき社務の備忘録

旧大和國宇陀郡伊那佐村鎮座・八咫烏神社から発信。
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年の瀬ですね…。

2014年12月29日 | ブログ
寒い日が続いております。
まさに年の瀬ですね。

当社の東方にある
伊那佐山の朝の景色は
ときどきこんな風景になります。



このあたりでよく言われる
「かぎろひ」という現象は
いまひとつ定義が難しいところがありますが
おそらくこんな感じに朝焼けする現象
…とされています。

さて、年の瀬ですね(2回目)。
先日、当社の氏子さんたちが
門松をしつらえてくださいました。



これで、グッと正月準備に
気合いが入るというものです。

さあ、来年まであとわずか!

ますます元気出していきましょー!








新嘗祭と大祓。あるいは当地の故実。

2014年12月19日 | お祭り


木枯らしどころか大寒波の襲来で
いきなり厳しい寒さとなりました。

毎朝の日供にて、境内はしんと静まり、
空気は凛として、玉砂利たちも固まります。
手水舎の龍さんの手元も凍りつき
水鉢の側面にはツララも。
冬ですねー。



12月に入り、
当社を含め伊那佐山麓の
各ムラの鎮守では、これから、
少し遅い新嘗祭と少し早い大祓が
執り行なわれます。

これは当地ならではのことで
通常、新嘗祭は11月23日。
大祓は12月31日です。

当社は今年12月21日(日)
午後3時の予定です。
(準備等の都合で、
 すこし遅くなるかもしれません)

当社のお祭りは、新嘗祭も大祓も、
よそのお宮の祀り方とは
少し違うかもしれません。
正規のやり方でもないかもしれません。

当初、僕はそのやり方に戸惑って
「正規のやり方(といわれている方法)に
 変えていった方が良いのではないか」
と悶々とした時期もありました。

しかし、今は
「それもまあ良いのではないか」
と考えています。

そこには、この土地で
長きにわたり受け継がれてきた
先人たちの生活の知恵が含まれている、
かもしれないからです。

それは、想像するに、
「神祭りを絶やさないため」の知恵です。
(あくまでも私見ですが…)

僕は神道にふれて、まなぶことで
古人(いにしえびと)の心に
ふれられたような気がしました。

できる限り、彼ら先人たちが
大切にしてきた想いと
それをずっと見てこられた
神さまの御心をお守りしたい。

そんなふうに考えます。