八咫烏神社 ときどき社務の備忘録

旧大和國宇陀郡伊那佐村鎮座・八咫烏神社から発信。
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神社の神主にとって大事なこと。

2021年07月24日 | ブログ

これまで「毎月朔日(1日)は奉務の日」と自らに定めたり、非公式ながら旧暦で例祭を執り行ったりと心に浮かんだ大事なことをなるべく大切に取り組むように心掛けてきました。

しかし、本当のことをいうと神社の神主にとって本当に大事なことは日々の小さなお祭り、日供物祭にあるのだと常々思っていました。

正直に告白すると日供祭に真剣に取り組むようになったのは「コロナ禍」という言葉が聞こえ始めた頃から。

それまで自分の都合優先でなあなあだった日供祭を「コレじゃダメだ」と思い、改めて(厳密にはまだまだですが)、日供祭詞のほかコロナ禍早期終息祈願、昨今の気候変動に鑑みて風水害除祈願、またこれらに伴い所謂「一切衆生」の心身の安寧を祈念する為、六根清浄太祓を奏上するなどしてきました。

今、僕自身は精神的に(世の中はいろいろあるけれど)そこそこ安定していると感じるのはこうしたルーティンによるのかなあと思うところもあるし、変な話し、このような世情にあって神社のお参りも微増している実感があります。「神は人の敬うに依りて威を増し、人は神の徳に依りて運を添う(御成敗式目)」。言い古された言葉ではありますが、これは真理なのだなあ、と。

日々の「思い付き」、ばかにできないのかもしれません。

そこに至るまでの日々の小さな気づきの積み重ねに今後さらに注視していきたいと思います。









7月の月次祭を斎行いたしました。

2021年07月01日 | ブログ

本日早朝、月次祭を斎行いたしました。令和3年も半年が過ぎました。

と書くと「もう半分が終わっちまった!」と焦燥感に駆られます。

しかし「さあ、新しい半年の始まりです」と言われたら、ちょっとワクワクしませんか?

当社は敢えて申し上げます。

「さあ、新しい半年の始まりです」

元気出していきましょう!

今日は夏越の大祓に際して初穂をお納めいただいた崇敬者様用の護符を奉製するほか、普段後回しにしがちな雑務に専念しました。

梅雨が雨樋を打つ音にふと作業をやめ、雨が地に降りて太陽に照らされて水蒸気となり空で雲になり雨になる、という循環に思いを致しました。

あるいは人の一生もそのようなことなのかもしれません。巡りめぐる歳月も人の出逢いや別れも。

今年も境内の紫陽花がきれいです。梅雨空に彼らはわくわくと嬉しそうです。

元気出していきましょう!