やさい通信207号ができました。
巻頭文「野菜のおいしさに助けられて・・・」(萩尾さん)を紹介します。
野菜のおいしさに助けられて・・・ (K・萩尾)
私のやさいの会との出会いは、娘がアトピー性皮膚炎を発症したため、より安全な食品を、ということで
加入しました。それから20数年になります。
娘は小学高学年になっても寝ているときには身体のあちこちをかきむしっていました。真赤な顔、眉毛
の抜けたその当時の写真を見ると、今でも胸が痛みます。
添加物にも気を配るようにしました。見慣れない無着色のウインナーソーセージに子供は、「このウイン
ナー死んでいるね」などと感想をもらしていました。
その娘も現在は東京で一人。アトピーは特性の軟膏でそれなりに落ち着いているようで、食生活にも気
を配っている様子です。
私は料理が得意とは言えず、やさいの会の物はあまり手をかけなくてもおいしくいただけるので、大い
に助けられています。結婚してからも働いていたので、家事のかなりの部分を姑に引き受けてもらってい
ました。
姑は穏やかで何事にも理解のある人でしたが、最初のうちはケースに入って野菜が玄関に置いてある
のを見ると、「まるで配給だね」と硬い表情で言ってました。
でも、「この大根は早く煮えるね」「ホウレン草、甘くておいしいね」等々、品質に関しては顔をほころば
せていました。
現在は夫と二人暮らしで外食することも多いためもあってか、昔は手をつけなかったホウレン草のおひ
たし、ブロッコリーの煮しめを「おいしい、おいしい」と食べてくれるようになりました。義歯にも慣れてきた
夫も「こったものを作ろうとして変に手を入れるより、そのままの方がうまい」とのたまわっています。
月日の経つ早さにただただ驚いています。
雨の日、雪の日も早朝からの配達、ご苦労に感謝しております。