シャドウピッチング

活字が好きじゃなかった私も、なぜか文章を書きたくなってきた。これも歳なのか。。。

2017年 年頭にあたり 二度目の電通事件に思う

2017年01月03日 15時18分28秒 | もの申す!
トランプ新大統領の予想外の当選、イギリスのユーロ離脱、度々起きる無差別テロ、そして震度5強以上の地震の頻繁など。数多くの事件、出来事ごあった2016年も終わり、新たな年になって三日目。今の所大きな事故もなく、天候も比較的温暖で過ごしやすい正月となっている。

自分の事といえば、仕事は相変わらず景気の良い話はなく、入社以来初めて年末年始の休みにも家でPCを立ち上げ、明日は休日出勤。先を考えると肩や腰が凝るばかり。すでにマッサージに行きたい気分。


ちょうど一年前くらいに電通で起きた長時間労働を原因とした事件。入社一年目の女性の自殺がマスコミに大きく取り上げられ、母親は講演会で長時間労働のない社会の実現に向けた願いを語り、昨年末には社長が遂に辞意を表明。電通と言えば、自殺で亡くなった方が初めて労災認定を受けた事もあり、なんでまた電通なのか?と疑問に思った。マスコミとの関係も深い会社のはず。敵も多いと思うが、その逆も広くあると想像する。それがこれだけ長く報道されるのには何か訳があるのか?


不謹慎だが、亡くなられた女性がとても綺麗な方だった事もあると思う。悲劇のヒロイン。彼女が負っていたプレッシャーはさぞ大変な事だったのだろうと、娘さんのいる世の多くの親御さんは悲しまれた事だろう。でもそれだけじゃあないと思う。

ワークライフバランスが叫ばれ、その名の会社も出来、コンサルタントも沢山いる。年末にはNHK特集でも討議された。見ていたが、申し訳ないが理想と現実はまだまだ相当離れている。時間をかける事ではない、生産性を上げる事で長時間労働を無くせる、と訴えるが、生産性を上げるための投資ができない環境にいる企業は、その投資ができるようになるためとひたすら人海戦術で成果を上げるしかない。しかも成果が目に見えて良くなるような事がそうあることは無い。成果が出ないので、さらにやるしか無い。進捗、報告。時間はどんどんなくなる。悪循環だ。


でも行政は取り敢えず悪化を止めないといけないと、労基法のガイドラインについての締め付けだけを厳しくするらしい。悪い事では無いが、サービス残業に拍車をかけなければ良いが。


自営業の人は全部が自分の責任なので、長時間労働防止なんて言葉も成立しない。ただし、過労は同じ。四時間睡眠でも全然平気とか、スタミナが異常にあるメンバーがいると、全体に悪影響を与える。


電通の報道。いつ迄続くのだろう。労務担当の方は、その対応で長時間労働になっているのでは無いか。会社としての理念や思想まで一新しないと治らないかもしれない。
もしそうであるなら、ここまできた以上電通という会社だけではなく、日本の社会に訴えられるようなレポートを期待したい。長時間労働が悪い事ではなく、人が人間らしい時間を過ごせるような社会の実現。その人らしく生き生きと仕事をしていたら自殺は起きない。と言うような、過去からの定説は正しいと思うが、ここは徹底的に「長時間労働は悪」と定義して労働を考える提言。「電通は変わります」と。それが茶化される事なく、正しく報道され多くの経営者の心に浸透できたら、2017年は日本の産業界にとっての革命的な年になるかもしれない。


そう期待したい。



真面目に書いていたらまた疲れた。さあ、同窓会で飲むか!