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暑うしてありありものの見ゆる日ぞ  今井勲

2016年08月27日 | 俳句
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今井 勲
暑うしてありありものの見ゆる日ぞ

学校も夏休み終盤となり暦の上では立秋も処暑も過ぎた。さりながら残暑がひときわ身にこたえる今日この頃である。熱中症寸前の頭もぼーとして目は遠い眼差しとなる。何も考えない頭ではあるが五感だけは外界に素直に反応している。小賢しい理屈なんぞの入る余裕など無く、ありありとものが見えている。こんな時は冷たいソーダ水が無性に欲しくなる。『天楽』(2008)所収。