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秋の日の白壁に沿ひ影をゆく 大野林火

2016年08月13日 | 俳句
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大野林火
秋の日の白壁に沿ひ影をゆく

長い白壁に沿って日影が出来ている。炎天下の道に片陰、当然その日影に身を守る様に寄せてゆく。だらだらと歩めばだらだらとした思いが頭を巡る。思えば遠くへ来たもんだ。これから先何処まで行くのやら、白々とした白紙の人生が待っている。秋とは言え残暑は厳しく歩み行く道は長く厳しそうだ。『名俳句1000』彩図社(2002)所載:やんま記