富士山の周りには青木ケ原樹海のように美しい森林が豊かに広がっています。少し高いところから見降ろすと、それは樹海の名前にふさわしく大きくうねりながら緑に輝いています。樹海の美しさを撮影した写真をご覧になったことがあると思います。国有林で人の手を一切入れない林です。
しかし、その樹海のハイキングコースに入ると、周囲の光景は一変します。暗い森林の中には倒木が縦横無尽に横たわり、無残な姿になっているのです。それが私には醜悪な光景と感じられます。貴方はこういう光景が美しいと感じますか?それとも醜い光景と感じますか?人それぞれ感じ方は違います。どちらでも良いのです。
遠方から見ると美しく見え、近から見ると醜いものは他にも沢山ありますね。人間にもそのような人が居ます。私もその傾向があります。しかし遠方から見ても、近くから見ても美しい人も居るのです。そんなことを考えさせる対称的な写真を下に示します。
まず遠方から見た樹海の写真です。
この樹海へ一歩足を入れると下の様な光景が広がっていました。
蛇足:昨日の読売新聞1面に政府は北海道に国内最大の森林保護区を作る方針だと報じていました。24万ヘクタール、東京都の全面積より広いそうです。登山道以外は一切人の手を入れさせないのです。都会の人々は森林保護区というとその実態を知らないで大賛成します。私は賛成も反対も出来ません。このような安易な方針に不安を感じながら考え込んでしまいます。皆様はいかがでしょうか?
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人
森林でも下草を刈って、自然を人間が守ってやって初めて良い環境が作られるのだと思います。
ある時期より話題になった松の木が枯れる現象が続きました。そして、今度はナラ枯れが緑の林を赤く染め始めています。
どちらも弱った樹木を標的にする害虫の仕業のようです。前者は松くい虫、後者はカシノナガキクイムシの仕業です。
人の手が入らなくなった森林に、雑草と寄生の植物が繁茂して、肝心の樹木が弱ってくるのです。
次々に弱った木を害虫が食い荒らすのです。各地でナラ枯れは問題にはされていますが、打つ手が無い現状です。
戦後植林をして、山を緑にし、手入れをして孫の代には家を建てる材木が採れたのです。
人手と経費が木材の価格を上回る現象は、外国からの輸入材の安価なことが原因です。
逆に、それは海外の森林伐採に繋がり、地球全体の自然破壊へと発展しています。
膨大な富士の裾野の森林もやがては、これらの被害にあって、現状維持は危ぶまれているようです。
何事も経済だけを考えた無制限の自由は、地球の将来までを危うくするということを、真剣に考えるときが来ていると思います。
コメント有難う御座いました。
私のこの記事の内容を更に広い視点から補足して下さいまして心から感謝しています。
ご意見には全く同感です。
有難う御座いました。
敬具、藤山杜人