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後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「上品で美しく少し悲しい盆踊り『おわら風の盆』」

2025年07月06日 | 日記・エッセイ・コラム
お盆とは、ご先祖や亡くなられた方の霊を迎え入れて供養する行事です。日本の地域によって違いますが大体8月の中旬です。都会では7月が多いようです。
佛教の教えが結びつき現在まで伝わってきた伝統行事です。
お墓を掃除してお参りをし迎え火や送り火をします。お坊さまをお招きしてお経をあげて貰います。
日本でお盆と言うのは古代インドの大乗仏教の仏説盂蘭盆経というお経に由来しているからです。
733年の7月には聖武天皇が盂蘭盆の供養を執り行い、それ以降は宮中の恒例行事としてお盆の法要が定着しました。
一般庶民に広まったのは江戸時代からです。
先祖の霊を慰め供養する踊りを盆踊りといい日本各地で夏の間さかんに行われます。
そこで今日は上品で美しく少し悲しい雰囲気のある盆踊りとして有名な『おわら風の盆』の写真をご紹介します。
5枚の写真の出典は「富山市の観光ホームページ」(http://visit-toyama.com/jp/entry.php?nid=20001 )からです。




「おわら風の盆」は10年ほど前に見に行きましたが、その美しさと深い宗教性に感動しました。
この富山県富山市八尾町の「風の盆」は非常に静かで優雅です。哀調さえ感じさせます。
帰ってきた先祖の霊魂を慰めようとする踊り手の気持ちが心に伝わります。
「おわら風の盆」の踊りの所作はあくまでも上品です。ゆっくりした音曲が八尾の町並を流れます。
胡弓は寂しげな音色でかなでます。
女の踊り手は笠を深くかぶり決して顔を見せないのです。皆、細身の姿勢が揃っていて、その姿が楚々として美しいのです。
一方、男衆の踊りはあくまでもキビキビとしていさぎよいのです。
町の家々は軒の低い昔風の造りで、人々は明かりを消して家の奥へ引きこんでいます。
観光客だけが踊りの列を囲んでいますが、誰も声を上げないので町中が静かです。
嗚呼、盆踊りとは元来、仏教の行事だっだと理解しながら楽しい時間を過ごしました。
車の駐車場は町の下の川沿いにあります。観光客はその駐車場から高台にある八尾の町へ歩いて登って行きます。夏の夕風にゆれる提灯のような灯の列の下をゆっくりと登るのです。風の盆を以前に見た人々が混じっているのでしょうか、人々の歩き方も優雅になっています。帰りにこの坂を下る人々は一層静かに歩いていました。
おわら風の盆の起源は、江戸時代の元禄期にさかのぼると伝えられています。
「風の盆」の名称の由来については、風鎮祭からともお盆行事からともいわれています、はっきりとしたことはわからないそうです。
日本各地には数多くの盆踊りがありますが、今日は最も優雅なことで有名な富山県の「おはら風の盆」をご紹介しました。

尚、風の盆の動画は、https://www.youtube.com/watch?v=4buLIFlTRkg にあります。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

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