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後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「この奇妙な儀式、他人の肉体を食べる」

2020年02月02日 | 日記
カトリックでは毎週のミサのなかでイエス様の肉体を少し食べます。信者でない人々にとっては驚きの行為です。何か原始宗教の儀式の一場面のようなものです。
これはイエス様が最後の晩餐でパンを取り、「これは私の体」と言って割いて弟子たちへ食べさせたことに由来しています。そして葡萄酒の杯を取って、「これは私の血」と言って弟子たちに飲ませました。
この奇妙な行為と同じことをカトリック教会ではミサのたびに再現しているのです。

1番目の写真はイエス様を囲んで12人の弟子が夕ご飯を食べている光景です。この後、イエス様は反対派の訴えでローマ兵に逮捕され、十字架につけられ処刑されます。この絵はビセンテ・フアン・マシップ作の「最後の晩餐」でです。
イエス様はこの食事が、弟子たちととる最後の食事だと知っていたのです。
イエス様も弟子たちに教えたいことがたくさんあったのですが、時間は限られています。そんな状況で、言うべきことを精一杯込めた言葉が「このパンとワインは私の肉と血である」という言葉です。「私がたとえ死んでいなくなっても、私はあなた方と共にある」ということを伝えたかったのです。
カトリックではミサの終わりごろに神父さんが下の写真のような白い小さなパンを取り、神に祈ってそれをイエスの肉体に聖変化させた後で、信者一人一人へ渡すのです。

2番目の写真はイエスの肉体に聖変化させる素焼きの煎餅のような聖餅です。
このパン片をカトリックでは一番重要視します。一方プロテスタント派ではあまり重要視しません。
不思議なことや神秘的なことはなるべく少なくしようとしたのが宗教改革と言えば言い過ぎでしょうか。
しかし宗教には不思議なことや神秘的なことは非常に重要なのです。

3番目の写真はカトリックの長崎、大浦教会でのミサの風景です。
世界には13億人のカトリック信者がいます。日本には44万人です。これら信者は毎週、イエス様の肉体を少し食べているのです。
それを忘れてカトリック信者も時々悪事を働きます。困ったものです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)

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