今日はもう8月の29日です。秋の涼しい日を思い浮かべますが、朝から太陽がギラギラ照って今日も残暑が厳しくなりました。
せめて気分だけでも涼しい秋の日を想うように願い、「小さい秋」という言葉について書いてみたいと思います。
「小さい秋」とは台風が幾つか過ぎてから来る秋のことのようです。そして「小さい秋」は落ち葉の下や森の中に隠れているのです。そっと吹く風や紅葉した木の葉にも。
秋が来るとと毎年、「小さい秋見つけた」という歌がラジオやテレビから流れて来ます。そして昔は路地に子供達の「小さい秋見つけた」の歌声がしました。そうして気分爽快な季節になったことに幸せを感じます。
皆様もこの歌をご存知と思いまが、次の動画にこの歌があります。
『小さい秋見つけた』、【作詞】サトウハチロー、【作曲】中田喜直
1.だれかさんが だれかさんが
だれかさんが 見つけた
小さい秋 小さい秋
小さい秋 見つけた
目かくし鬼さん 手のなる方へ
すましたお耳に かすかにしみた
呼んでる口笛 もずの声
小さい秋 小さい秋
小さい秋 見つけた
2.だれかさんが だれかさんが
だれかさんが 見つけた
小さい秋 小さい秋
小さい秋 見つけた
お部屋は北向き くもりのガラス
うつろな目の色 とかしたミルク
わずかなすきから 秋の風
小さい秋 小さい秋
小さい秋 見つけた
3.誰かが秋をみつけた 小さい秋をみつけた
昔子供の頃に見た色あせた風見鶏は
とさかにハゼの葉が引っかかっていたのを覚えている
ハゼの葉は赤くて夕日のような色をしていた
私は小さい秋をみつけた
小さい秋 小さい秋
小さい秋 見つけた
昔子供の頃に見た色あせた風見鶏は
とさかにハゼの葉が引っかかっていたのを覚えている
ハゼの葉は赤くて夕日のような色をしていた
私は小さい秋をみつけた
小さい秋 小さい秋
小さい秋 見つけた
この歌は1955年にNHKの特別番組『秋の祭典』の楽曲の1つとして中田喜直が作曲しました。1962年にキングレコードから発売されました。
小さい秋とは何を意味するのかは分かりません。
詩人のサトウハチローの心象にある秋のイメージなのでしょう。
私の小さな秋のイメージに浮かぶ写真を2枚示します。


秋の栗や柿の写真の出典は、https://colocal.jp/topics/lifestyle/shodoshima/20150928_54427.html です。
この詩はサトウハチローが木の紅葉する情景を見たのが作詞のきっかけとなったそうです。
自宅の文京区弥生の庭に写真に示したような「はぜの木」が植えられており、この木の紅葉する情景を見たのです。

このハゼの実の写真の出典は、https://iyashi.midb.jp/detail/4103?id=4103 です。
少し説明が理屈っぽくなりましたが、「小さい秋」は秋の気配を感じるものなら何でも良いのです。
道端にあるススキの穂でも野原に何気なく咲いている野菊や萩の花でも良いのです。あるいは自宅の庭の片隅に隠れるように咲いている彼岸花でも良いのです。
今日は「小さい秋」を想い浮かべながら涼しい日々が来るのを願いたいと思います。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)