後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「お盆の終りなので灯篭流しをしましょう」

2022年08月16日 | 日記・エッセイ・コラム
終戦の日も過ぎると夏も峠を越したように思います。お盆の期間は地方によっていろいろですが私はお盆が終わろうとしていると感じます。
そこで今日はお盆の終わりの灯篭流しをしたいと思います。灯篭流しは美しい夏の風物詩です。
灯篭流しは亡くなった人をあの世に送るために行います。夏の暗い川面にほのかに光る灯篭を流します。故人の冥福を祈ります。灯篭流しをすると祖父母、両親、親族、恩人や友人との別れの悲しさが少し癒されます。
灯篭流しの写真をお送りしますので、灯篭流しの光景を見ながら自分が実際に灯篭を流している気分になって下さい。暗い川面に生暖かい夜風が吹いています。写真は九州の延岡の五ヶ瀬川の川面の光景です。

1,2、3番目の写真の出典は延岡市仏教会が主催した五ヶ瀬川の『流れ灌頂』(http://www.pawanavi.com/staffblog/nagarekanjyou2014/ )です。

暗い川に浮かんだ灯篭がゆっくりと流れて行きます。だんだん小さくなって暗い川下に消えて行きます。

こんな灯篭流しの写真を見つめていると、今は亡き祖父母や両親のことを思い出します。そして消えてしまった幼友達のことを思い出します。
さて話は変わりますが、灯篭流しに似たものに長崎の精霊流しがあります。
この長崎の精霊流しでは精霊船を町中を賑やかに引いて行って、海に流すのです。海の向こうにある浄土に亡くなった人の精霊を送り、冥福を祈ります。写真を示します。

4番目の写真は長崎大学医学部の精霊船の写真です。
出典は、http://blog.livedoor.jp/naika2staff/archives/3492201.html です。
5番目の写真は賑やかに送る長崎の精霊船の写真です。
出典は、https://www.youtube.com/watch?v=_zW-sFin_nQ です。
長崎の精霊流しと灯篭流しは少し違います。
灯篭流しはあくまでも静寂を守ります。一方長崎の精霊送りは船を送るとき爆竹を鳴らします。威勢の良い掛け声をかけます。騒々しく陽気に死者を送るのです。その陽気さの中に悲しみがひそんでいるのです。
その悲しみを美しく歌いあげたのが さだまさしの「精霊流し」という歌謡曲です。歌は次にように始まります。
(https://www.uta-net.com/song/50432/ ) 
テープレコーダーからこぼれています
あなたのためにお友達も
集まってくれました
・・・そして次ように終わります・・・
人ごみの中を縫うように
静かに時間が通り過ぎます
あなたと私の人生をかばうみたいに

動画でも若かった頃のさだまさしの歌をお聞きになって下さい。
(https://www.youtube.com/watch?v=4QEgGwZRIK8 ) 
この悲しい歌が私の耳に焼き付いています。毎年送る盆になるとこの歌のメロディと歌詞を思い出します。そして死者の冥福を祈ります。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)