@小さな岩魚のささやき
下の写真は小屋の庭を流れる小川です。堰を作り、少し広い水溜まりを作りました。
岩魚が上流に登れるように堰の左に魚道をつけました。それを作ってから何年にもなりますが毎年11月になると小さな岩魚が魚道を登って、上の広い溜まりに泳いでいます。ソーッと見ているとゆうゆうと泳いでいます。今年も産卵の為にもっと上まで行きますとささやいているようです。小川には絶え間なく落葉が降り注いでいます。
魚道を作る。岩魚が感謝して登る。もっと上に行きますと言って泳いで行ってします。
それだけの事です。しかしそんな詰まらない事が私にとっては無性に楽しいのです。
@小川の向こう岸の紅葉した木々を見ながら食事をします
小屋は本当に質素です。水道もガスも来ていません。6畳と4.5畳の部屋があるだけです。それでも朝はコーヒーを淹れ、ベーコン・エッグを作ります。トーストにバターとジャムを塗って家内と静かに朝食です。窓の外の風景は下の写真のようです。
それを飽かずに眺めながらコーヒーを飲みます。
それだけの事が無性に楽しいのです。
@寒い夜なかに起きて薪ストーブを焚く
寒い冬の夜は薪ストーブが頼りです。しかし薪ストーブは実に不便なものなのです。薪が燃えている間はポカポカ暖かいのですが、薪が燃え尽きると途端に寒くなります。
特に夜中は寒さで震え、寝ていられません。真夜中に起きだして、ストーブに火をつけます。新聞紙を丸めて何枚か燃やすと煙突が暖まり、すごい勢いで空気を吸い込みゴーゴーと音を立てて燃えます。その時、薪を数本入れます。充分暖まってから寝床へ戻って眠ります。しかし2時間ほどすると又寒さで目が覚めます。また薪ストーブを燃やします。
こんな事を朝まで3、4回繰り返します。そして明るくなって朝がくると無性に嬉しくなります。大げさに言えば寒い夜を生き抜いたという喜びです。
こんな詰まらないことが楽しいのです。下は昨日の明け方、燃やし付けたストーブの様子です。充分暖まったら写真を撮る心の余裕が出てきました。
自分のつまらない楽しみを書きました。失礼しました。