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小寒! 県内では厳しい冷え込み 低温注意報も!

2012-01-06 23:54:18 | インポート

①1月6日6時の天気図 気象庁HPより引用

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1月6日は、24節気の中で 小寒! 県内には、昨日5日夕刻より低温注意報が出されて、冷え込みが強まることが懸念されていましたが、予想とおり、6日朝方は、県内各地で厳しい冷え込みとなりました。

各地点の最低気温は

高冷地に位置する

山中で-14・3℃

河口湖で-9・7℃

大泉で-8・5℃

を観測したほか

甲府で-6・3℃

韮崎で-8・2℃

勝沼で-6・7℃

切石で-7・2℃

古関で-5・9℃

を観測し

東部の大月で-6・6℃

県内でも比較的温暖な、境南地域の南部でも-2・6℃ 

を観測しました。

古関と南部を除いて、本冬で最も寒い朝となりました。

6日のように、朝方の冷え込みが厳しくなると、路面凍結や水道管凍結が懸念されますが、水道管は、菅自体がむき出しになっている場合のみならず、風通しの良い箇所や日が照らない箇所にある水道管が凍結しやすいとのことです。(中央市HPより)

これから冬本番!県内の皆様も、前記した点に留意されて、水道管凍結にはくれぐれもご用心ください!


甲府盆地では時ならぬ強風!八ヶ岳おろしか? 甲府で最大瞬間21m

2012-01-05 23:59:05 | インポート

①1月5日12時の天気図 気象庁HPより引用

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②1月5日12時の関東甲信越周辺アメダス風向風速分布図 気象庁HPより引用

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③1月5日13時の関東甲信越周辺アメダス風向風速分布図 気象庁HPより引用

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④1月5日9時の気象庁AXFE578図 日本気象予報士会HPより引用

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冬型気圧配置が続いて、東北日本海側や北陸を中心として大雪が降り続いた5日ですが、県内でも、昼頃から甲府盆地周辺で北西~北北西の強風に見舞われました。

私自身、山梨県内でも 冬型気圧配置時に、北西部の八ヶ岳周辺を吹き降りて甲府盆地に吹き付ける 八ヶ岳おろし が存在すると確信をしているんです。

5日の場合、この八ヶ岳おろし の強風で、昼過ぎに甲府で最大瞬間風速21・0m(北北西) 最大風速でも13・2m(北北西) を観測しています。他、韮崎でも北最大風速が北西風で風速が10m以上となりました。

引用図②より、甲府盆地で強風が吹き始めた5日12時現在、東海道~湘南方面では南西風となっているのに対し、関東平野北部では北西風が卓越しています。丁度、東京都西部~山梨県東部で、風向の明瞭なコントラスト(シアーライン)が発生している様子が解ります。

この時の上空の様子はどうか?ですが、引用図④の上側図より、5日9時現在、関東地方を500hpa(上空5500m付近)の正渦が通過中で、甲府盆地で強風となった5日昼過ぎは、県内の上空では、この、正渦が通過しきって、逆に、負渦が移流しつつある状態と推測されますね。このため、5日昼過ぎは、山梨県内上空3000m付近では、下降気流が卓越する場であったものと思われます。

この、上空3000m付近で下降気流が卓越している所へ、前記した、、東京都西部~山梨県東部で、風向の明瞭なコントラスト(シアーライン)が顕著になったことが引き金となり、甲府盆地に八ヶ岳方面から吹き降りる気流が卓越したため 今回の強風につながった と私は考えています。

5日は、私自身、甲府市内にいましたが、それにしても強い風だったですね。落ち葉や砂埃が舞い上がり、いやいや、たまったものではなかったです!


新年早々関東東北でグラリ!東京23区などで震度4

2012-01-01 18:19:48 | インポート

皆さん!新年おめでとうございます!本年も本ブログを宜しくお願い致します。

①1月1日14時28分発生の地震の震央と各地点震度分布図です。気象庁HPより引用・加工

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②1月1日14時28分発生の地震の関東地方・東北地方南部中とした各地点震度分布図です。気象庁HPより引用・加工

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2012年新年早々、関東地方や東北地方でやや強い地震がありました。

地震発生は、1日14時28分頃で、震源地は鳥島近海 ( 北緯31.4度、東経138.6度)で震源の
深さは約370km、地震の規模(マグニチュード)は7.0と推定されます。

この地震で、東京23区(東京千代田区)など、関東地方や東北地方南部の広範囲で震度4を観測しました。

山梨県内では、

震度3  忍野村忍草 富士河口湖町長浜
震度2  甲府市飯田 甲府市相生 

を観測しています。

通常、日本列島付近で発生する地震というもの、震源が地下30㎞より浅い箇所で発生しているものが多いですが、今回の地震、伊豆諸島等が載っているフイリピン海プレートの下側に沈み込む太平洋プレートの内部の地下深い箇所で発生したと推定され、こういう、震源が地下300mより発生する地震を、深発地震 などと呼ばれています。

日本列島が載っているプレートの下側に沈みこむプレートは、前記したⅠ:太平洋プレート と、Ⅱ:フイリピン海プレート の2種類ありますが、おのおののプレート内部の地下深い箇所で地震は発生するものの、深発地震と呼ばれる地震は、前記Ⅰの太平洋プレート内部内で発生します。

深発地震もさることながら、日本列島の下側に沈み込みプレート内の地下深い箇所で発生する地震は、地震に伴う揺れの範囲が広範囲に及びますし、比較的短い周期の地震波が卓越して、ガタガタと小刻みに揺れるのが特徴です。

さらに、深発地震発生時の特徴として、◇震央に近い箇所より、陸側のプレートと太平洋プレートとの境界部分により近い箇所ほど、揺れが大きくなります。(異常震域と言いますね。)

さらに、

◇関東地方に限って言うと、関東平野中央部から栃木県内日光山地と八溝山地との間の地形的に鞍部になった地域で揺れが大きくなることが多いようです。(筆者調べ)

これらのことは、日本列島や関東地方の地下の地形的特性が要因でしょうね。