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再び県内では大雪となる予想!

2012-01-23 13:42:13 | インポート

①1月23日9時の天気図 気象庁HPより引用

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②1月23日9時の日本付近雲画像図(赤外画像で拡大版) 気象庁HPより引用・加工

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③1月23日9時の日本付近雲画像図(水蒸気画像で拡大版) 気象庁HPより引用・加工

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昨日から今日朝にかけて、北海道の東部では、新たに30cmもの降雪がありましたが、関東や甲信越では、これから降雪となるおそれがでてきました。

ます、引用図①より、日本列島付近では、西から次第に冬型気圧配置となってきつつありますが、日本海西部の等圧線の走向に注目すると、等圧線が く の字が斜め右側に傾くように走っております。

これは、日本海西部が低圧部となっていることですが、同時に、大陸から日本海に向かって、500hpaの正渦度が移流してきている状態であり、この500hpaの正渦度の移流域の前側では、上空3000m付近の上昇流域となっていることを示すものです。

引用図②より、日本海西部の低圧部に対応する雲の集団Aが、そして、上空3000m付近の上昇流域に対応する雲の集団Bがみられ、このBは引用図②③を比較すると、水蒸気画像上の白くぼやけた区域の対応しており、当該、水蒸気画像上の白くぼやけた区域は、東北~西日本の各地まで広がっております。

さらに、引用図②より、伊豆諸島から関東南東沖にかけてCの雲の集団がありますが、前記した上空3000m付近の上昇流域と重なりつつあり、雲の集団に伴う降水域は、次第に北へ広がりつつあります。

500hpaの正渦度の移流域の前側の上空3000m付近の上昇流域というもの、上空1500m付近では等温度線が混んでいる部分でもあり、23日9時現在、上空1500mの気温は、関東地方の茨城県館野では-0・8℃に対し、およそ西北西に300㎞離れた石川県輪島では-8・7と、気温差が著しいですね。

その様子を、④1月23日9時の日本付近レーダーアメダス解析雨量図 と ⑤1月23日9時の日本付近レーダーアメダス解析雨量図 とで比較してみましょう。

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徐々に、伊豆諸島から関東南東沖の降水域は、次第に北へ広がっている様子が解ります。

これから、500hpaの正渦度の移流に伴い、前側の上空3000m付近の上昇流域が関東地方周辺にもかかってくる予想で、伊豆諸島から関東南東沖の降水域は、、さらに北へ広がり、関東地方周辺にもかかって来るとみられ、関東地方周辺では、気温も次第に低下すると見られますから、関東地方や甲信越地方では、次第に降雪となる箇所が多くなってきそうですね。

山梨県内には、23日12時現在、全域に大雪・着雪注意報が発表されております。

◆県内の降雪量予想(明日24日朝までに)は

富士五湖地域で15c㎝

東部や峡南、峡東や中北地域の山地で10㎝

中北地域や峡東地域の盆地(甲府市中心部など)で5㎝

となっています。

雪道によるスリップ事故や、歩行中の転倒などには、どうか充分に気をつけて下さい!