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甲府盆地では時ならぬ強風!八ヶ岳おろしか? 甲府で最大瞬間21m

2012-01-05 23:59:05 | インポート

①1月5日12時の天気図 気象庁HPより引用

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②1月5日12時の関東甲信越周辺アメダス風向風速分布図 気象庁HPより引用

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③1月5日13時の関東甲信越周辺アメダス風向風速分布図 気象庁HPより引用

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④1月5日9時の気象庁AXFE578図 日本気象予報士会HPより引用

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冬型気圧配置が続いて、東北日本海側や北陸を中心として大雪が降り続いた5日ですが、県内でも、昼頃から甲府盆地周辺で北西~北北西の強風に見舞われました。

私自身、山梨県内でも 冬型気圧配置時に、北西部の八ヶ岳周辺を吹き降りて甲府盆地に吹き付ける 八ヶ岳おろし が存在すると確信をしているんです。

5日の場合、この八ヶ岳おろし の強風で、昼過ぎに甲府で最大瞬間風速21・0m(北北西) 最大風速でも13・2m(北北西) を観測しています。他、韮崎でも北最大風速が北西風で風速が10m以上となりました。

引用図②より、甲府盆地で強風が吹き始めた5日12時現在、東海道~湘南方面では南西風となっているのに対し、関東平野北部では北西風が卓越しています。丁度、東京都西部~山梨県東部で、風向の明瞭なコントラスト(シアーライン)が発生している様子が解ります。

この時の上空の様子はどうか?ですが、引用図④の上側図より、5日9時現在、関東地方を500hpa(上空5500m付近)の正渦が通過中で、甲府盆地で強風となった5日昼過ぎは、県内の上空では、この、正渦が通過しきって、逆に、負渦が移流しつつある状態と推測されますね。このため、5日昼過ぎは、山梨県内上空3000m付近では、下降気流が卓越する場であったものと思われます。

この、上空3000m付近で下降気流が卓越している所へ、前記した、、東京都西部~山梨県東部で、風向の明瞭なコントラスト(シアーライン)が顕著になったことが引き金となり、甲府盆地に八ヶ岳方面から吹き降りる気流が卓越したため 今回の強風につながった と私は考えています。

5日は、私自身、甲府市内にいましたが、それにしても強い風だったですね。落ち葉や砂埃が舞い上がり、いやいや、たまったものではなかったです!