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台風4号が北上!大陸から500hpaの谷が 台風+500hpaの谷はこんな特徴が!

2012-06-18 23:40:31 | インポート

①6月18日18時の天気図 気象庁HPより引用

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②6月18日18時の日本付近雲画像図(水蒸気画像で拡大版) 気象庁HPより引用・加工

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③6月19日9時の予想天気図 気象庁HPより引用

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台風4号が北上中です。

引用図①②より、大陸からは500hpaの谷(水蒸気画像上ではU字型の暗域で映し出されています。)が本州付近へ進んで、台風4号の北側に移動しつつあります。

今回のように、台風の進行方向北側に500hpaの谷が進んできますと、当該台風は、北東~北北東へ進路を取って、その移動速度が次第に早めるようになります。

今後、台風4号の進路にあたる、南西諸島は18日夜より、西日本~東日本の各地でも、19日には急に雨風が強まることが考えられますから、充分に警戒してください!

さらに、本ブログで、平成23年9月2日の記事で紹介しましたように、台風が日本列島付近に接近時には、Ⅰ:台風に伴う螺旋系の雲に伴う降水域 と Ⅱ:台風に伴う螺旋系の雲の一部や、台風の外縁を廻るようにして流れ込んできた暖湿流が、地形的特性や、500hpaの谷(正渦度)の前側にあたる上空3000m付近の上昇流域や前線が強められた降水域 の2通りの成因となる降水域(引用図②ではAの箇所です。)に遭遇するものです。

とりわけ、前記したⅡ、Ⅲの成因による降水域の動向が、前記Ⅰの、台風本体に伴う降水域の動向よりも、大雨災害には左右すると言っても過言ではないと私は考えています。

前記Ⅱ、Ⅲの降水域がより発達して、より長い時間覆われるほど、深刻な大雨災害に見舞われると言えるでしょう。台風周辺の雨雲ばかりに気を取れれてはいけませんよね!

山梨県内では、19日夜以降、東部富士五湖地域や峡南地域、それに、西部山地を中心にして、大雨となりそうですね!

各方面とも、最新の台風情報に留意されて、早め早めの対応をお願い致します!!