焼酎のオンザロック

ただの好み。

ベーリックホール

2018年06月10日 15時12分00秒 | 港街日記

 今日はいつものエリスマン邸ではなく隣のベーリックホールというところに入ってみた。ベーリックさんの邸宅である。エリスマン邸よりちょっと広く豪勢である。

 

 主人と婦人の寝室に加え令息の寝室まである。写真はご婦人の寝室、左の方にはテラスも続いている。

 

 驚いたことに、いや当時としては当たり前かも知れないが各寝室には洗面所・バス・トイレが付いている。ゲスト用の寝室もあり、これにも洗面所・バス・トイレが付いている。

 メイドや執事も居たに違いないので部屋数も多くバス・トイレは一杯ある。

 ダイニングルームには暖炉(電気の暖房機が据え付けてあったらしい)や壁のコーブ(飾り棚を置くための凹み)があり実にゆったりとしている。

 

 一階のホールにはグランドピアノがあり、ここでミニコンサートやパーティーを開いていたんだろう。

 

 なんとも優雅な居住空間である。貿易商を営んでいたベーリックさんの家だが明治31年(1898年)にイギリスから来日、事業を拡大し1930年頃にこの邸宅を建てたようだ。その後第二次世界大戦が近づいてカナダに移住、1952年に79歳で亡くなっている。1952年といえば昭和27年、私が生まれた年でそんなに昔とも思われない。(いや相当昔か)

 今もきっと息子さん又はお孫さんがカナダに居るんだろうか。

 港街も大空襲があったのだが焼失はまぬがれたようで復元工事後に公開されている。バスルーム等のタイルは当時のもので今は作られていない、と記されていた。




 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 紫陽花と株主総会の季節 | トップ | いつものエリスマン邸 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

港街日記」カテゴリの最新記事