恒例の年末始のスキー旅行、今回も無事終了した。
年齢のためか何となく旅行が億劫になってきているような気がする。それは意欲の低下や変化に対する
臆病さに起因するのではないだろうか。情けないけど。
5泊6日の旅程は長いようで短い。慣れたホテルの部屋やシステムでストレスは基本的に無いものの、いくつ
かの変化はあった。最たるものはリフト券の値上げである。例年ホテルのポイントをリフト券に交換していたが
それが廃止されてしまった。また、長蛇の列ができる高速リフトへの優先乗車券が二倍の値上げ。5泊6日とは
いえ実際に滑るのは3日間であるが1日のリフト代が2万円を超えるのは結構衝撃である。
まあ、1年に一度の贅沢と思って我慢することにした。
昨年は戦争が始まった。中東紛争やアフリカの内戦、ビルマのクーデターなど、きな臭い出来事は続いていた。
しかしもろに領土拡張を目論んだ戦争が始まってしまった。今後21世紀も戦争の世紀になってしまうんだろうか。
中共政権の領土拡張の目論見や北朝鮮のミサイル発射による威嚇など、なんとなく世界が劣化し始めたような
気がする。
これが人類の限界だろうか。
20世紀の二度の世界大戦は結局教訓にはならなかったということだろうか。
確かに第二次世界大戦の後も朝鮮戦争やヴェトナム戦争があったからなぁ。
独裁者による戦争は称賛が欲しいから。独裁者故もうお金は十分すぎるほど手に入れているので更なる名誉が
欲しいのだろう。最もごく一部の人間による称賛だが。
小集団による戦争への画策は利権、要するに金が欲しいから。その個々人は平均的な国民よりはるかに豊かな
生活をしていることが多いが、金銭欲にもきりが無い。
名誉と金に対する強欲、これを乗り越えられないのが人類の限界なのかもしれない。
人類は存在に値するのか。
三体というSF小説がある。中国人によるSF、というだけで珍しいのだが壮大な(長い)物語で注目を浴び世界的
におおいに売れている。まあ、SFとしてはなんだかなぁという感じなんだか、最初の契機というか発端が人類は
存在に値するかということから始まっているところが面白い。
人類は存在に値するのか。 そこについては曖昧なままである。
昔読んだSF小説で、実はこの世界は地獄で、だからこそ生物が生物を食らってしか生きられない世界なんだ、
というのがあったが、案外これが事実かもしれない、と老人は考えてしまうのだった。
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