焼酎のオンザロック

ただの好み。

丸亀・猪熊弦一郎現代美術館

2008年01月14日 18時49分02秒 | お遍路日記
 丸亀駅前に異様に近代的な建物がある。表題の美術館であるが、こんなに駅に近いところにある美術館も珍しい。

 

 外観と内部からの景色。そんなに大きな建物ではないがなかなか綺麗なところである。猪熊弦一郎というのは抽象画家としては有名、ということは初めて知ったが基本的には抽象画は嫌いである。

 入り口にはなんだか痛そうなオブジェがある。

 

 たまたまであるがマレーネ・デュマスという画家の展覧会をやっていた。マレーネ・デュマスというのは南アフリカ生まれの女流画家で、今世界で一番注目されている画家だそうだ。これも初めて知った。

 彼女は抽象画家ではないが作品はちょっとグロテスクなところもある。黒人と思われる女性の顔の連作はなかなかのもので、これこそがオリジナリティーだということを理解させられる。

 結局オリジナルであることが画の存在価値なんだろうね。どうも抽象画にはオリジナリティーを感じないのだった。




 
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1 コメント

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これは現代芸術なので。 (アート)
2014-12-15 11:47:49
美術に携わる者として主様が少し勘違いなさっているようでしたのでコメントをさせていただきます。

抽象画や猪熊作品がつまらなく映るのは、
作品自体がどうのこうのというよりも

あなた自身の問題かもしれないです。

猪熊作品は大衆芸術ではなく、
現代芸術作品です。

現代芸術とは簡単に言ってしまえば、
大衆の好みに迎合しないことを前提に
現代社会が抱える諸問題や社会自体のシステムに対する問題提起を現代人に問う表現様式の一種です。

なので資本主義の大量消費社会に甘んじて
今の世の中に満足している方にはいくら長い時間をかけて作品を見ても魅力的にはうつりません。

まず表層的な見た目で判断する前に、
マティスのフォーヴィスムから
ピカソ、ミロなどの近代絵画、ポロックやクーニングから始まる現代芸術に至るまでの芸術表現の流れを理解すると見方が少し変わるかもしれません。

さらに現代芸術に限って言えば
見た目の美やオリジナルであるかの判断基準は
作品の価値とはあまり関係がないということも
付け加えさせていだだきます。

それを言ってしまったら
アメリカのポップアートなどは
なんら少しの価値がありません。

現代芸術の目的は現代人に対する『問い』です。

言わば作品自体がいまのあなたの考え方や
生き方をうつしだす鏡のような役割を持っています。

見えないなら見えないでそれでいいのです。

それでいいのですが、
ただ見えないからつまらないからという理由で
抽象画を否定するのは少しおかしいです。
そんなことを言うのはおそらく日本人だけでしょう。

海外の芸術作品の9割は
現代芸術ですが、日本は未だに写実的な古典手法にとらわれています。あなたのような世論の判断基準が作家に圧力をかけているのだと私は思います。

そんな感情に嫌気がさして
海外に活動の場をうつす方も
たくさんいらっしゃいますよ。

日本で活動することに嫌気がさす、そして日本の作家だけが海外から取り残されている大きな原因の
ひとつでしょう。

そんななか、
猪熊作品は数少ない純粋な
現代芸術作品と言えますよ。
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