お盆

　こちらの地方ではお盆と言えば７月、新暦で執り行うというか本来お盆は7/15なんでしょう。ただ旧暦の7/15は大体新暦の8/15前後になるので季節的なものを重視するとか夏休みで集まりやすいということで旧暦7/15の代用として8/15にする所が多いのでしょうね。

　現在の7/15では季節的にはまだ梅雨明け前だし、休みも取り難い。東京近郊なら休みを気にすることも無いのだけれどお盆に比較的遠い故郷へ帰るとか集まるとかと言うことになるとどうしても夏休み中が便利である。

　何はともあれ一応お盆の形式は整えた。と言っても僕は何もしない。昔から宗教的儀式には興味が無いのである。しかも親戚が集まると言うことも無い。しかし故人を偲ぶという意味では良い機会かも知れないね。母が亡くなって一年以上が経過した。

　そういえば父についてはどうだったんだろう。父はもう３７年前に亡くなったわけだがお盆の記憶は無い。もっとも転勤していたことが多かったし、特に気にしていなかったこともあるがきっと母が何かしていたんだろうと思う。

　いずれにしても僕が死んでしまえば母の記憶も父の記憶も消えてしまうんだろう。記憶に纏わる映像や感情は伝えることが出来ない。