フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

城塞都市カルカッソンヌで出会った「プール付き」カップル

2011年06月27日 | ミディ・ピレネー

フランス南部のカルカッソンヌは、城塞都市と知られている。

ラングドック=ルシヨン地域のオード県の県庁所在地である。

「歴史的城塞都市カルカッソンヌ」の名で、1997年にユネスコの世界遺産に登録された。

城塞は19世紀に建築家により修復されたということで、全くのオリジナルではないらしい。

駅から、てくてく歩いて大きな川を渡る時この偉大な城が見えてくる 。

                     

この時、この城は実戦的な砦としての印象が、ガガーンと迫って来る。ベルサイユのような宮殿とは全く違うものだ。装飾的なものはなく、城壁がそびえていた。

さて町まで来てハタと困った。今夜泊まるシャンブルドット(民宿)の名前は覚えているが、それがどこにあるのかわからない。住所をメモしてくるのを忘れたのだ。

このところ友人宅ばかり泊まり歩いて、シャンブルドットに泊まる心構えができていなかったと反省してみても始まらない。

そこでパリに住む友人に携帯電話でSOSを出した。

彼はパソコンでシャンブルドットの名前から住所を検索してくれた。

でも特に数字である番地の聞き取りが難しかった。ようやくそれらしき情報を得て、町に入っていき宿を見つけることができた。

部屋は予約通りベランダ付きで、そこから城を一望できた。  

                                

                

               

その日と翌日に訪れた城は広大で、城の中にちょっとした街が有った。

昔この城で激しい攻防戦があったらしいが、なかなか攻め落すことはむつかしかったのではないか。

翌日出発する前にシャンブルドットで朝食をとっていたところ、隣のテーブルにマダムとムッシュのカップルが来た。

同じく今日発つらしい。めずらしい東洋人が横にいるものだから自然と話しし、折り紙をプレゼントした。

日本人だとわかると、ムッシュの仕事は三菱電機のエアコンを販売していると言う。

この辺から急速にフレンドリーになってきた。聞けばトゥールーズの北のアルビの近くの小さな町(村?)に住んでいるとのこと良かったらこれから彼等の家に来ないかと言う。

さすがにこちらも旅程が有り、「有難う。次の機会にぜひそうする。」と断った。そんなにたやすく信用するのかと驚いたが、有難いことに日本人だからと信用されることが多いことに何度か気づかされる。

 

帰国してからのメールのやり取りで、彼らの住まいの写真を送ってきた。大きな敷地の素敵な家のようだ。

とくに目を引いたのは、庭にプールがあることだった。

早速私は彼らのニックネームを「プール付き」と命名した。

別にこのプールに魅せられたわけでもないが、トゥールーズはボルドー等と共に、次にフランスに行く時の候補地としてかなり上位の順位にある。     

             

            

 



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