さて夕食の後は、こんな風に楽しんだ。
この四人組、特にクリスチャンには、これ以降、「食いしん坊のクリスチャン」と他のクリスチャンと混同しないようにニックネームを付けた。
写真でもどちらが食いしん坊のクリスチャンか一目瞭然であろう。
簡単にお抹茶とお菓子で日本文化に触れてもらい、その後は、折り紙で楽しんでもらうことに
した。
ミニ茶道体験や折り紙でも、ジルは真剣そのものである。精神科医ということもあるのだろうが、カトリックの宣教師としてアフリカへ赴いていた彼の父親の影響や、そこで幼少期を過ごしたことなども、彼の優しさや真面目さの由縁かもしれない。
例によって、伝統的な鶴と面白い鶴である。
クリスチャンとその奥さんのジョエルはのりも抜群だ!!
私がちょっと面白おかしくすると、すぐに真似をしたり、声をあげたりする。
そしていよいよ、完成だ。
ちょっとしたコツがあって、完成してもすぐに鳥の羽をばたつかせて飛ばすことが出来ない人もいる。
もう一人の奥さん、イザベルがそうだった。
「私のは飛ばない~」と、残念がる。
コツをちょっと教えると、飛んだ。「素晴らしい!!」と大喜びだ。!!
皆童心に帰る、この笑顔!!
これだから、やめられない!!
彼らは、高野山、宮島、箱根など、なぜ日本の宿は高いのかと言っていた。
二食付きが一般的な旅館が、理解できないらしい。
東京在住のイザベルの友人(フランス人)が、予約手配してくれたらしいが、彼らには豪華な夕食は不要なのだ。
できれば朝食だけのB&B、もしくは寝るだけの宿でも十分だということだ。
このイザベルのご主人は開業医で豊かな生活をしている部類の人である。それでもそう感じるのだ。
そう言えば、パリのお医者さんの奥さんも奈良では一泊五千円の宿に泊まったと言っていた。
豊かさの尺度が違うようだ。
バカンスの多い国フランスだけれど、決して贅沢ばかりをしているわけでもなさそうだ。
いうなれば、心の贅沢を追及していると言えよう。
そのイザベルが
「アヴィニョンに来たら、うちに泊まってね。大きなうちだから、遠慮しないで」と言い、奈良を後にした。
東京に戻ったイザベルからメールが来た。
「あなたのところを、東京の友人(ベルニ)に紹介してもいいかしら?」
もちろん「いいよ」と答えた。
観光案内なしの試みはどうやら成功したらしい。
さらにこのベルニの紹介ということで、フランス人(観光同行なしの)を受け入れることが増えたのである。
このイザベルは本当に友達、古い友達も含めて、大事にしていることが、この後もよくわかってくる。
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