日々の逃避

ある大学教員の単なる独り言です。
バイオマテリアルとか高分子とかを研究している・・・かも。

スギ花粉症の舌下免疫療法 8年6ヶ月経過(シダトレン→シダキュア)

2023年06月07日 | 日常

自分は小学生のころから重度の花粉症患者だった。学校の先生に、「花粉症!?そんなふざけた名前の病気があるわけないだろ!」と怒られたぐらい世間の認知度が低かったころから、ずっと花粉症でしんどい思いをしてきた。例年、2月中旬~4月上旬は鼻水が出すぎて頭がぼーーーっとして仕事が手に付かなかった。

そんな花粉症が完治するかもしれない新しい治療法(舌下免疫療法)に、2014年11月からチャレンジしてきた。期間にすると8年半。長い。舌下免疫療法というのは、

「『花粉の溶液(or 錠剤)を毎日1~2分間だけ舌の下に留置する』という簡単な治療を根気強く数年続ければ、花粉症に絶大な効果が発揮される」

という治療法だ(発売当初のシダトレンは2分間留置する溶液、最近メインになったシダキュアは1分間留置する錠剤)。ちなみに、治験の段階だと、「3割の患者は花粉症がほぼ完治、5割の患者は症状が軽減、残りの2割の患者はほぼ効果なし」という感じだったらしい。

この治療法は、(1) せっかく数年間頑張っても、効果がない2割に入ってしまう可能性もある、(2) たった1~2分間だけでも、『毎日必ず』花粉の溶液か錠剤を口に入れる必要があるのでかなり面倒、(3) 月に1回は耳鼻科で薬を処方してもらう必要がある、というデメリットがある。でも、「ものすごく効果が出るグループに入れるかもしれない」可能性そのものがメリットだ。

自分はこの治療に挑戦して、挑戦した直後のシーズンから劇的に効果が出た。それまでは、鼻水がすごくて1シーズンで3、4箱もティッシュを消費していたのに、花粉シーズン中にほとんど鼻をかまなくなった。目もかゆくない。「今シーズン、花粉飛んでないんじゃないの?」と思ってしまうほど、花粉を感じなくなった。

この治療を5年続けると、その後は7年ぐらい効果が残る・・・という話だったけど、とても効果が出た自分は治療を8年半続けてみた。でもそろそろいいだろう、という判断で、ここで一回治療をやめてみることになった。

花粉をほぼ感じなくなったこの効果は、これから何年続くんだろうなぁ・・・楽しみすぎる。

舌下免疫療法は本当におすすめ。花粉症でしんどい人はぜひ挑戦して欲しい。秋からスタートしても、その次の花粉シーズン(2月)にすごい効果を実感するはず。

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