花椿夕月の『雪*星*さざれ石』

日本映画ネタ、雑ネタなど

☆10月29日 映画「処女が見た」を見た

2017年10月29日 | この映画見ました

花椿です。

9月~10月に映画のDVD20枚くらいGETした。 その中の1枚「処女が

見た」をようやく見た。 「処女が見た」という題名はちょっとなんかアレな気

がするが、はっきり言って題名の由来はよくわからん。


1980年代に2時間ドラマでリメイクされているが、テレ朝の土曜ワイドなら

ともかくTBSの2時間ドラマなので見てないと思う。 ただリメイク版の方は

松尾嘉代が演じているので、それも見たい気がする。


制作年は1966年だ。 主演は若尾文子。 これに当時新人の安田道代と城健

三朗(若山富三郎)が絡む。 セリフのある役はせいぜい6~7人。 しかもモ

ノクロ映像だ。 大がかりなセットもなく相当な低予算で作ったんじゃないかと

思う。 


モノクロ映像に関しては映画監督の美意識の問題もあるので一概に低予算とは決

めつけられないが(世界のクロサワでさえモノクロが多い)、個人的には女優が

綺麗な作品は総天然色で見たかった。


ま、それはともかく簡単にストーリーを要約しておく。 尼僧の若尾文子が住職

を務める尼寺が不良女子高生の安田道代を預かる事になった。 初めは対立もあ

ったが段々と安田が若尾の優しい性格に惹かれて落ち着いた生活をするようにな

る。


ところが、ある日、たまたま尼寺を訪問したドスケベ坊主の城健三朗(若山富三

郎)に若尾がレイプされてしまうのだ。 普通なら憎んでも憎みきれない相手で

あるが、若尾は違った。 今まで処女であった肉体が急にドスケベ坊主によって

スイッチオンさせられたらしく逆に女に目覚めてしまったのだ。


それから愛欲を抑えきれない若尾と城の密会が続くんだが、そのうちに若尾が妊

娠してしまう。 で、若尾は城に結婚を迫るが世間体を優先する城に冷たくされ、

悲観した若尾は琵琶湖で入水自殺した。 一方、安田は若尾が残した遺書によっ

て真相を知り若尾の復讐を誓う。 最後は安田がお色気作戦でドスケベ坊主の城

を誘い出し、琵琶湖へ突き落とす。 その翌日、安田が若尾の墓の前で涙ぐむと

ころで映画は終わった。 


罪を知りながら罪を重ねる尼僧姿の若尾文子が美しい。 しかし、本当の主役は

安田道代じゃないかと思う。 単なる不良女子高生と尼僧との更生映画ではなく

て、その先があるのがミソ。 好色坊主を演じる城健三朗(若山富三郎)のドス

ケベェぶりもなかなかだったぜ。 


じゃね、

2017年10月29日、朝7時20分記。

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1 コメント

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昔、大映レコードにいた人に聞いたところでは (さすらい日乗)
2019-05-09 21:05:53
ある日、突然若山が、会社に若い女性を連れてきて、それが安田道代で、もちろん若山とできていたそうです。安田もさるもの、大映の前に日活にもいて脇役で出ています。

私は、安田道代は、石立鉄男と共演した『殺人者』で見て、いい女優だなと思いました。
監督の安田公義は、評価の低い人ですが、私は非常に買っています。この人は、美術学校出で、画面がきちんとしていて良いのです。
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