昨夜は「スタジオ民主なう」に出演し、1時間あまり経済外交の在り方についてお話しました。
「スタジオ民主なう」2011年1月18日放送
ベースにしたのは、昨年12月、中国の投資状況や影響力をリサーチし、我が国の強みを活かした直接投資の在り方を探るために行ったカンボジアとラオスでの調査です。私は1992年以降、カンボジアの平和構築や復興支援に関わってきたのですが、アジア政党会議に出席するため5年ぶりにカンボジアを訪問したところ、中国や韓国などに直接投資において圧倒されている現状に大きな危機感を持ちました。UNTAC(国連カンボジア暫定統治機構)において主導的役割を果たすなど、復興支援プロセスにおいて日本は最大の援助供与国でしたが、2000年代に入り中国による直接投資が急速に拡大。2008年の段階では、中国の投資額は日本の500倍、韓国は150倍を超えているとの統計もあります。
私自身、国連や日本政府、NGOなど様々な立場で国際協力活動を行ってきましたが、国として国民の税金を使って援助を行う場合は、日本経済の活性化にも寄与するものでなくてはなりません。従って、これまでの支援に見合う利益を挙げる戦略を構築し、「国益と地球益&人類益を両立させる経済協力」の在り方について考えることをテーマにお話ししました。
今回は常時200人前後の方が参加し、ツイッター等を通して多くの建設的な意見を頂けるなど、かつてない盛り上がりでした。内容については、次回このブログで報告しますが、まずは映像をご覧いただければ幸いです。
阪口直人政治活動ホームページ
阪口直人国際協力活動ホームページ
阪口直人のつぶやき(ツイッター)
ブログ「もうひとりの阪口直人」
阪口さんが専門学校教員であった頃、よくカンボジアやラオス、ミャンマー(ビルマ)などの話しをされていましたが、パソコンの画面を通して阪口さんが語られる姿を拝見していましたら、当時のことをついつい思い出してしまいました。アジアの国々に対しての熱い篤い思いは、今でも全く変わっていない姿には、思わず笑ってしまいましたが(失礼!)。
放送の中でも話されていました中田厚仁さんのお父様からは、もう何年も前になりますが、一度手紙をいただいたことがあります。その中で、厚仁さんと阪口さんの友情を語られた文言がありましたことを今思い出します。
カンボジア・プノンペンにありますウナローム寺というお寺には、その中田厚仁さんの碑があり、その碑には「地球市民ここに眠る」と書かれたいたことを記憶しています(とは言え、もう何年も前のことですので、記憶が間違っているかもしれません)。まさに中田さんや阪口さんは地球市民そのものですね。
そして、毎年4月の桜の咲く頃になると、阪口さんは中田さんのことをよく思い出されていましたね(中田さんは、桜の咲く4月に凶弾に倒れていますので)。
日本の若者の‘内向き志向’を指摘されていますが、若い人たちにはもっともっと外に出て、真の地球市民となってもらいたいものと切に切に望むところです。
追記
このたび中国は大連を訪問いたしましたが、開発区と称して世界各国の企業を誘致している広大なエリアがあり、度肝を抜かれました。
大連では最低気温マイナス14度という日々でしたが、経済も人々もとてもHotな印象でした。
大連という街が、丁度私が生まれ育った昭和30年~40年代の東京の趣きがあり(煉瓦造りの建物が残っていたり、路面電車やトロリーバスも走っていました)、どこかかつての日本の高度経済成長の頃を思い出したりしました。
胡 錦濤国家主席がアメリカを訪問中ですが、中国がこれからどのような方向に進んでいくものか、大変に関心を抱かされます。