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世界の覚書

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世の中の倖田来未とピュア信仰

2008年02月05日 | 社会・教育
倖田来未が失言「35歳回ると羊水が腐る」(日刊スポーツ) - goo ニュース
ニッポン放送「倖田来未のオールナイトニッポン」。番組冒頭、倖田の男性マネジャー(31)が結婚した話題で出産の予定に触れ「やっぱ35(歳)回ると、お母さんの羊水が腐ってくるんですね。ホントに! 例えば汚れてくるんですよね。だから、できれば35歳ぐらいまでに子供をつくってほしい」と発言した。
この発言が大問題になっているわけだが、J-CASTニュースによれば、

「キレイな体」という「ピュア信仰」 倖田「羊水腐る」発言の背景?
「スーパーモーニング」のなかでコラムニストの唐沢俊一氏は、
「倖田さんは、非常に色々な精神関係、オカルトなどトンデモに興味のある方なんですよね。裏にはミュージシャンに広がっている『ピュア信仰』というのか、自分がキレイなままで、若く美しい、けがれのないままで、みたいな信仰がすごくあって、キレイな体とかいった(倖田さんの)発言につながったのかな」
と指摘している。(中略)フジテレビ系「新堂本兄弟」に白のワンピース姿で出演した倖田來未さんは、この日の服装について聞かれ「ちょっとピュア系で」
「ピュア信仰」は初耳だったが、何となく分かる。

でも「35歳回ると(妊娠した時にお母さんの)羊水が腐る(あるいは)汚れてくる」という発言に医学的根拠があるかどうかはよく分からない。汚れるというのは、そもそも羊水は赤ちゃんの糞尿まみれだから、だから何?という感じだ。
関係者によると、倖田は「いい子が産まれてほしい」というマネジャー夫妻への愛情表現として発言したつもりだった
要するに悪意がない。ただ訳の分からん事を発言した、どちらかと言うと天然系の発言だ。これは、謹慎やCM自粛になるほどのミスなんだろうか。無礼や失礼の類なら、日本のタレントは日常茶飯事でしゃべっている。それいいのかよっ、という感じの発言であふれている。

基本的にはお笑い系の話だが、そうでないタレントでも、しゃれとノリでサービス発言とか悪乗り発言とか、もはや「マナー」ですらある(ましてラジオ、深夜放送)。なぜ、ノリで済ませられなかったのか、そこがよく分からない。「羊水が腐る」なんて、「お前の脳みそは腐っている」という戯言と同じレベルではないのか。

確かに高齢出産への心無い発言になる、という意見はある。無神経だよと。でもそれは、受け止める側の「ナイーブ」を前提とする。当事者(高齢妊娠中の人)が何と思うか思わないかはあまり関係なく、そこを忖度して世間が判断している。そういう「発言」は世間には存在してはならない、みたいな、ちょっとした不寛容を感じさせる。

この話のポイントは、誰も医学的に反論しなかった事。最初から、比喩的表現、一種のメタなメッセージとして受け止められている。

ケガレを忌避しようとする倖田来未もいるが、「世間」もその点では同じ価値観を有している事にならないか(判断の基準が違うだけ)。穢れている、いや穢れていないという話だとしたら、50歩100歩の差でしかない。

言い換えると、この「失言」をとがめる側に(世の中に)、既に「ピュア信仰」の少なくとも下地がある事が確認されるのではないか。あるいは、世間のケガレ感覚に倖田来未が抵触した構図、と言ってしまってもよいかもしれない。

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