中国は海洋テロリストに等しい

中国漁船接触：岡田外相が中国報道に不快感　内容が違うと

岡田克也外相は１０日午後の記者会見で、沖縄県・尖閣諸島周辺で海上保安庁の巡視船と中国漁船が接触した事件について「中国国内では巡視船が漁船に（わざと）衝突させたとの報道があるが、事実に反する。このような報道は極めて遺憾だ」と強い不快感を示した。

事実は、漁船がわざと巡視船にぶつけてきた、だ。この行為は、シーシェパードのそれと、全く同じである。つまり、この漁船は海洋テロリストと全く等しいのだ。

領海内を持ち出すまでもなく、一般に警察や軍隊の取り締まりにあって、当て逃げで対抗しようとするのは、どう考えても無茶で馬鹿げている行為だし、確信犯としては海賊同然。

しかし、大陸チャイナは国家として、船長の「無条件釈放」を要求している。つまり、大陸チャイナ国は、海洋テロリストを国家として擁護すると言っている。いや、そのものと言って過言ではない。

中国漁船接触：中国外相が日本の丹羽大使に抗議　釈放要求

楊潔外相は１０日、丹羽宇一郎・駐中国日本大使を外務省に呼び、抗議した上で、中国人船長を無条件で釈放するよう要求した。（中略）大使を呼び抗議するのは３回目。

日本は、あくまで法に従って粛々と、と言うだろうが、これはそんなに生易しい問題ではない。全然、楽観できない。

ガス田交渉を延期＝漁船衝突で日本に対抗措置―中国

中国外務省の姜瑜・副報道局長は11日未明（中略）日本側の措置に反発し、今月中旬に予定していた東シナ海ガス田共同開発に関する日中両政府の条約締結交渉第2回会合の延期を決めたことを明らかにした。（中略）その上で「釣魚島と付属の島は中国固有の領土であり、国際法と基本的な国際常識に違反するような日本側の振る舞いは荒唐無稽で、違法かつ無効だ」と強調。「日本側が勝手気ままに振る舞うならば、自ら報いを受けることになる」と警告した。

> 国際法と基本的な国際常識に違反するような
> 振る舞いは荒唐無稽で、違法かつ無効だ

そのままお返しするしかない。内容的には激しいが、こういうのは（領土問題に反応する時の）ロシアとそっくりだ。まあ、韓国もそうだが、韓国は少し雰囲気が違うか。

> 日本側が勝手気ままに振る舞うならば、自ら報いを受けることになる

恫喝そのもの。こんな恫喝的言い方が、そもそも許されるものだろうか？　最後通告にしか聞こえないのが、凄い。

更に追記：海保調査船に中国船が「中止要求」　日本ＥＥＺ内、政府は抗議

１１日午前７時４０分ごろ、沖縄本島から西北西へ約２８０キロの日本の排他的経済水域（ＥＥＺ）内で、海洋調査を実施していた海保の測量船「昭洋」と「拓洋」に、中国政府所属の調査・パトロール船「海監５１」が接近、測量船側に対し、調査の中止要求を出した（中略）海保によると、海監５１からの中止要求は無線で１回だけあった。その後は測量船から約４キロほど離れた位置で、ほぼ停船した状態という。

１回だけとは、そんなものか。

【緯度経度】北京・伊藤正　尖閣問題、強気の中国

この事件で奇妙なのは、日本側が領海侵犯事件としてではなく、逃亡するため巡視船に体当たりした中国船を公務執行妨害容疑で拿捕したことだった。領海侵犯なら乗組員全員を逮捕すべきではないか。そうしなかったのは、日本政府の腰の引けた対中姿勢に起因しているようだ。

確かに。そういえばそうである。しかし、公務執行妨害で逮捕したかどうかに関わらず、中国側は激怒しているわけで...