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世界の覚書

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中国の朝鮮半島への影響力は増大するか

2008年04月20日 | 地政学
産経:中国の影響力強化に警戒感 金大中氏
18日、訪問先の米ポートランドで演説し、中国が北朝鮮の地下資源開発などに積極的に進出していると指摘、「(このまま)中国の政治的影響力まで強化されることになれば、韓国や日本は大きな圧力を受ける。米国の利益にも直結している」と警戒感を示した。金大中氏は「金正日(総書記)は中国経済に隷属することを非常に嫌がっている」とし、むしろ米国との関係改善や米韓、欧州連合(EU)との経済交流を望んでいると主張。
関係改善に日本が話に出てこないのは記事の都合か(本当なら幸いだが)、日本も地政学的影響を受けるとは言っている。北朝鮮が中国への隷属を嫌がっているという話には全く同意する。むしろ、それこそ北朝鮮のアンビバレントな立場と行動原理の本質(コア)であり、対米関係に意外に固執する真の理由だと考える。遠交近攻の心理(原理?)も働いているかもしれないが、とにかく中国(大国)に経済的に依存しているのは百も承知ながら、隷属は好まない。しかし経済的に弱体化するほどに、中国への依存が高まる。ソ連崩壊も当然関係あったろう。中国に支配されないためには、アメリカの地政学的支配力が必要なのだ。

はっきり言って、日本の場合は、北朝鮮についてはどうでもいい。とにかく拉致事件の全面可決が唯一の希望であり、後は興味無い。それでは北朝鮮はちょっと困るというのは、そういうことでは、中国へのバランサーに(日本が)ならないからだ(どうせならないけど)。唯一の希望はアメリカ。38度線の本質は、米中の地政学的境界線であり、(仮に)アメリカが退くと、一番困るのは北朝鮮なんだと思う。中国の地政学的圧力の防波堤が後退すれば、北朝鮮への中国の浸透はさらに進むだろう。ただ、間接的かつ経済的なものであり、直接的に政治支配する事は考えにくい(傀儡政権は作るかもしれないが)。それが冊封体制の天下支配というものだから。

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