永続のページ別館

愛知県岡崎市在住
永続のページ管理人の個人日記

伊那経営フォーラム2010 その4

2010年06月17日 | 経営品質
二日目の6月13日は伊那経営フォーラム関連セミナーです。

「愛」のある「いい会社」
 ~なぜこの会社の社員は輝いているのか~

大久保寛司先生のミニ講演からスタートです。


◆◆ みんな親切

伊那食品工業の社員さんは会長も自慢していましたが「みんな親切」です。

(初日の講演で出てきましたが、車の止め方ひとつとっても名乗らなくても伊那食の社員とわかるとか、開店時間の話を裏付けする京都の人見さんの経験したエピソードとか、親切というか人の良さというかにじみ出ていますね。本来の修道生活が要求するものは、こういう「状態」にいきつくことを目的としているのだと思います)

(社員さんの親切さと礼儀正しさについて渡辺和子先生の言葉を思い出しました。
「礼儀正しいことは親切なことです。」
私はこの言葉に衝撃をうけたものです。
義務ではなく親切。だから、礼儀正しい人は人のよさがにじむものです。)


でも「本人たちは自覚がない」んですよね。

(意識していないというか、普通のこととして捉えて行っている行動が相手には親切に感じるだけということですね。これが本物のレベルということです。意識しているうちはまだまだです。以前大久保さんが言っていたこのことを思い出しました。やっぱり、何回も話を聴かないとダメですね。そうしていると前のアレと今回のコレのように断片が少しずつつながって理解が深まります)

会長は実は結構短気で、一緒にいても社員を叱る姿をよくみかけます。
でも、会長に怒鳴られたとしてもそれは表面で波が立つ程度のことです。
根底がしっかりしていれば表面で波がたっても大丈夫です。

大切なところは見えません。
(時間をかけて信頼関係を醸成してあるので、その見えないベースがあって、初めて成立する関係ということでしょう。)


◆◆ 全体で捉える

体でも何でも、多くの要素があって動くのでバランスが大切です。
一つのいいところだけ見てマネしても、できない。(意味がない訳ではないが)

◆◆ 本当の謙虚とは

自身の本当の姿を知ったもの。

ほめられても否定はしない、否定したらウソになる。
(受け止めて、礼を言えばいい。)

完全に渡辺先生の話と重なりました。
「謙虚」とは素直に受け入れる心です。
そこには、否定も装飾も何もありません。
あるがままです。

そして、伊那食品工業の社員さんは(冒頭に戻ります)謙虚に受け止めて「親切」です。
この親切さ、礼儀正しさ「美しい人」のベースとなっています。

尊敬する大久保先生と渡辺先生の話が重なったので私個人の感慨はひとしおです。

◆◆ 磨くとは

「自分の内にある良きものを、より多く出す」

自分の奥を追求すると底にあたる。
この底を破ると宇宙につながるのではないか?
(無限の存在ということです。初日の引き出す話と連動してきました)

自分が小さいから小さい悩みに振り回される。

◆◆ 多くは共鳴現象

元々中にあるもので、外からきたものと周波数の同じものが共鳴する。

(引き出し方の一つということでしょう。共鳴は増幅作用があるので足し算でなく掛け算的に作用するので大きな力が出ますね。バグジーの久保さんは優しさほ引き出すためにい、いいことをシャワーのように降り注がせると言っていました。)

◆◆ 指を自分に

何万回と言ってきたこと。

相手と対峙しているようで、実は自分と対峙している。
それ(自分)を超えられるかがポイント。


いいことを書き留めるだけではなく、「その言葉から思考を深める」
一つの言葉を一日思い続けると何が思い浮かぶか?

◆◆ 積み重ねが大切

大久保さんが出会った漆塗りの伝統工芸士の方の話をされました。
漆塗りは30回も塗りを重ねていくのですが、1回がたった0.03ミリ30回塗っても1ミリにもならないそうです。厚いと弱いものができてしまうそうで、強いものにするには薄く何層にも重ねることが必要だそうです。

初日の塚越会長のヒノキや屋久杉の年輪の目が詰まっていることとも通じています。

小さなことこそ積み重ねることに意味があるとの教えです。


◆◆

珍しく、哲学的に話が盛り込まれていました。
前日の大山会長、塚越会長の話を聴いて影響をうけたのではないかと思います。

昨日同様、浸み入るような話でした。
とっても良かったです。



月曜から楽しく働くレベルに至るにはイナ熱に対する耐性を持つ必要があります。


月曜日の朝からやる気になる働き方
大久保 寛司
かんき出版

このアイテムの詳細を見る