永続のページ別館

愛知県岡崎市在住
永続のページ管理人の個人日記

伊那経営フォーラム2010 その3

2010年06月16日 | 経営品質
(塚越会長の講演の続き)

社員教育は教育勅語から

人として当たり前のことがが書いてある

どんな組織も遠心力が働くようにそれていく

それをリーダーが原点に巻き戻す。


◆◆

「社員を大切にして経営が成り立つことを証明したい。」

「これが私(会長)の野心であり挑戦。」

◆◆

バックボーンは二宮尊徳。(イソップ、いろはカルタなども)

生きる意味、働く意味を教え、やる気を出させ、増産につなげている。

<遠くをはかる>

遠くをはかる者は者は富み、
近くをはかる者は貧す。

それ遠きをはかる者は100年のために杉苗を植う、
まして春まきて秋実る物においてをや、
ゆえに富裕なり。

近くをはかる者は、
春植えて秋実る物をも、
尚遠しとして植えず。

唯眼前の利に迷うてまかずして取り、
植えずして刈り取ることのみ目につく、
故に貧窮する。


「後世のために今何をするか?」

今はいいかもしれない、でも必ずうねりは来る。
それに備え今しておくこと

「種まき」

人が輝くことで有名な伊那食品工業さんですが、研究開発に注力している
「超研究開発型企業」です。


進歩軸(幸せになりたい、快適になりたい)が主。
そのうえでトレンド軸(従)を考える。

◆◆

「会社を好きになってもらえばしめたもの」

「商売は対等である」

ブランド化、イメージアップにより値引きせずに売れる・

・あいさつ

・笑顔
 生活の安定でナンボでも良くなる
 将来に不安のない生活が大切
 → みんな子どもが三人いる。(安心している証拠)

・郷土を愛する
 18年前から写真をとりカレンダーにして配っている。
 (良さを広めるための配布費用は相当なもの)

 これからは木曽の漆を広めたい
 職人さんの生計の確保、伝統文化の維持...


◆◆ 締めは「掃除」

30分前に出社。雨さえ降らなければ毎日やる。

イエローハットの鍵山さんにも言及

気づきと知恵が生まれるなど、 メリットは計り知れない 


◆◆

最後の5分~10分は社員自慢とみなさん評していました。
(実は自慢ではなく謙虚の現れです。大久保さんが翌日触れます)

会長がうれしそうなのはもちろん。

「ウチの社員は立派」
「ウチの社員は○○はしない」

自信と信頼に満ちた発言と姿は羨ましいの一言につきます。
ここで一点の曇りもない透明感が漂います。
本当に信じているんですね。

会場はイナ熱?イナフルエンザ?大流行です。


昨年まではイケイケの元気な方の話もありましたが、今年は50年かけて作り上げられた二つの経営。浸み入る話が多くて、ハデさや笑いはありませんが、とっても良かったです。

感謝。



リストラなしの「年輪経営」
塚越寛
光文社

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