伊那食品工業さんは新入社員教育で教育勅語を教えていると伺っています。
戦争教育と混同されており、世間から疎んじられているようですが、実は大切なことが書いてあると聴いています。
というわけで、今回ひもといてみました。
原文を読んでも意味がわかりませんので、本の力を借りてみました。
訳を拝借すると下記のようなことが書いてあるそうです。
普遍的で人としてとっても大切なことが書いてあるあるように思いました。
◆◆
国民の皆さん、
私どもの祖先は、
国を建てはじめた時から、
道義道徳を大切にする、
という大きな理想を掲げてきました。
そして、全国民が、
国家と家庭のために心をあわせて力を尽くし、
今日にいたるまで美事な成果をあげてくることができたのは、
わが日本のすぐれた国柄のおかげであり、
またわが国の教育の基づくところも、
ここにあるのだと思われます。
国民の皆さん、
(1)あなたを生み育ててくださった両親に、
「お父さんお母さん、ありがとう」と、
感謝しましょう。
(2)兄弟のいる人は、
「一緒にしっかりやろうよ」と、
仲良く励ましあいましょう。
(3)縁あって結ばれた夫婦は、
「二人で助けあっていこう」と、
いつまでも協力しあいましょう。
(4)学校などで交わりをもつ友達とは、
「お互い、わかっているよね」と、
信じあえるようになりましょう。
また、
(5)もし間違ったことを言ったり行った時は、
すぐ「ごめんなさい、よく考えてみます」と自ら反省して、
謙虚にやりなおしましょう。
(6)どんなことでも自分ひとりではできないのですから、
いつも思いやりの心をもって「みんなにやさしくします」と、
博愛の輪を広げましょう。
(7)誰でも自分の能力と人格を高めるために学業や鍛錬をするのですから、
「進んで勉強し努力します」という意気込みで
知徳を磨きましょう。
さらに、
(8)一人前の実力を養ったら、それを活かせる職業に就き、
「喜んでお手伝いします」という気持ちで
公=世のため人のために働きましょう。
(9)ふだんは国家の秩序を保つために必要な憲法や法律を尊重し、
「約束は必ず守ります」と心に誓って、
ルールに従いましょう。
(10)もし国家の平和と国民の安全が危機に陥るような非常事態に直面したら、
愛する祖国や同朋を守るために、
それぞれの立場で「勇気を出してがんばります」と覚悟を決め、
力を尽くしましょう。
いま、(1)~(10)に述べたようなことは、
善良な日本国民として不可欠の心得であると共に、
その実践に努めるならば、
(11)皆さんの祖先たちが昔から守り伝えてきた
日本的な美徳を継承することにもなりましょう。
このような日本人の歩むべき道は、
わが皇室の祖先たちが守り伝えてきた教訓とも同じなのです。
かような皇室にとっても国民にとっても「いいもの」は、
日本の伝統ですから、
いつまでも「大事にしていきます」と心がけて、
守り通しましょう。
この伝統的な人の道は、
昔も今も変わることがなく、
また海外でも十分通用する普遍的な真理にほかなりません。
そこで、
(12)私自身も、国民の皆さんと一緒に、
これらの教えを一生大事に守って高い徳性を保ち続けるため、
ここで皆さんに「まず自分でやってみます」と明言することにより、
その実践に努め、お手本を示したいと願っています。
明治23年(1890年)10月23日
御名 御璽
◆◆
明治神宮崇敬会というところが現代文に意訳し要点を「すなおにいってみたい日本語」としてまとめ英訳をつけたそうです。冊子になっているそうですが、ホームページでは刊行物に入っていなかったので、またおなじ本から拝借いたしました。
十二のたいせつなこと
Important Qualities
一、親に感謝する
・・・お父さん・お母さん、ありがとう
1. Father and Mother, thank you
二、兄弟仲良くする
・・・一緒にしっかりやろうよ
2. Let's get along together respectably
三、夫婦で協力する
・・・二人で助け合っていこう
3. Let's help and support one another
四、友達を信じあう
・・・お互い、わかっているよね
4. We understand one another
五、みずから反省する
・・・ごめんなさい、よく考えてみます
5. Sorry I'll think it through carefully
六、博愛の輪を広げよう
・・・みんなにやさしくする
6. I'll be kind to everyone
七、知徳を磨く
・・・進んでで勉強努力します
7. I'll keep studying and making effort
八、公のために働く
・・・喜んでお手伝いします
8. I'll be happy to help you
九、ルールに従う
・・・約束は必ず守ります
9. I always keep my promise
十、祖国に尽くす
・・・勇気を出してがんばろう
10. I'll be hold and more my best effort
十一、伝統を守る
・・・いいものは大事にしていきます
11. I'll continue to value good quality
十二、手本を示す
・・・まず自分でやってみます
12. I'll try first on my own
出典:昭和天皇の学ばれた教育勅語(勉誠出版)杉浦重剛著、明治神宮崇敬会「たいせつなこと」
参考:明治神宮-明治神宮とは-明治天皇様について-教育勅語
【教育勅語の十二の徳目】
大筋でおなじですがあちこち上記と異なります。
こっちは、徳器成就として「人格の向上につとめましょう」とあったのに魅かれました。
◆◆ 結論
伊那食品工業さんが新入社員教育に導入しているのはごもっとも。
同社は資本主義を超越した大家族主義が基盤ですから。
日本を一つの家族と見る教育勅語の前提にピタッとはまるのでしょう。
6月の伊那フォーラムを楽しみにしている中、憲法記念日の今日、ふと考えてみました。
戦争教育と混同されており、世間から疎んじられているようですが、実は大切なことが書いてあると聴いています。
というわけで、今回ひもといてみました。
原文を読んでも意味がわかりませんので、本の力を借りてみました。
訳を拝借すると下記のようなことが書いてあるそうです。
普遍的で人としてとっても大切なことが書いてあるあるように思いました。
昭和天皇の学ばれた教育勅語杉浦 重剛,所 功勉誠出版このアイテムの詳細を見る |
◆◆
国民の皆さん、
私どもの祖先は、
国を建てはじめた時から、
道義道徳を大切にする、
という大きな理想を掲げてきました。
そして、全国民が、
国家と家庭のために心をあわせて力を尽くし、
今日にいたるまで美事な成果をあげてくることができたのは、
わが日本のすぐれた国柄のおかげであり、
またわが国の教育の基づくところも、
ここにあるのだと思われます。
国民の皆さん、
(1)あなたを生み育ててくださった両親に、
「お父さんお母さん、ありがとう」と、
感謝しましょう。
(2)兄弟のいる人は、
「一緒にしっかりやろうよ」と、
仲良く励ましあいましょう。
(3)縁あって結ばれた夫婦は、
「二人で助けあっていこう」と、
いつまでも協力しあいましょう。
(4)学校などで交わりをもつ友達とは、
「お互い、わかっているよね」と、
信じあえるようになりましょう。
また、
(5)もし間違ったことを言ったり行った時は、
すぐ「ごめんなさい、よく考えてみます」と自ら反省して、
謙虚にやりなおしましょう。
(6)どんなことでも自分ひとりではできないのですから、
いつも思いやりの心をもって「みんなにやさしくします」と、
博愛の輪を広げましょう。
(7)誰でも自分の能力と人格を高めるために学業や鍛錬をするのですから、
「進んで勉強し努力します」という意気込みで
知徳を磨きましょう。
さらに、
(8)一人前の実力を養ったら、それを活かせる職業に就き、
「喜んでお手伝いします」という気持ちで
公=世のため人のために働きましょう。
(9)ふだんは国家の秩序を保つために必要な憲法や法律を尊重し、
「約束は必ず守ります」と心に誓って、
ルールに従いましょう。
(10)もし国家の平和と国民の安全が危機に陥るような非常事態に直面したら、
愛する祖国や同朋を守るために、
それぞれの立場で「勇気を出してがんばります」と覚悟を決め、
力を尽くしましょう。
いま、(1)~(10)に述べたようなことは、
善良な日本国民として不可欠の心得であると共に、
その実践に努めるならば、
(11)皆さんの祖先たちが昔から守り伝えてきた
日本的な美徳を継承することにもなりましょう。
このような日本人の歩むべき道は、
わが皇室の祖先たちが守り伝えてきた教訓とも同じなのです。
かような皇室にとっても国民にとっても「いいもの」は、
日本の伝統ですから、
いつまでも「大事にしていきます」と心がけて、
守り通しましょう。
この伝統的な人の道は、
昔も今も変わることがなく、
また海外でも十分通用する普遍的な真理にほかなりません。
そこで、
(12)私自身も、国民の皆さんと一緒に、
これらの教えを一生大事に守って高い徳性を保ち続けるため、
ここで皆さんに「まず自分でやってみます」と明言することにより、
その実践に努め、お手本を示したいと願っています。
明治23年(1890年)10月23日
御名 御璽
◆◆
明治神宮崇敬会というところが現代文に意訳し要点を「すなおにいってみたい日本語」としてまとめ英訳をつけたそうです。冊子になっているそうですが、ホームページでは刊行物に入っていなかったので、またおなじ本から拝借いたしました。
十二のたいせつなこと
Important Qualities
一、親に感謝する
・・・お父さん・お母さん、ありがとう
1. Father and Mother, thank you
二、兄弟仲良くする
・・・一緒にしっかりやろうよ
2. Let's get along together respectably
三、夫婦で協力する
・・・二人で助け合っていこう
3. Let's help and support one another
四、友達を信じあう
・・・お互い、わかっているよね
4. We understand one another
五、みずから反省する
・・・ごめんなさい、よく考えてみます
5. Sorry I'll think it through carefully
六、博愛の輪を広げよう
・・・みんなにやさしくする
6. I'll be kind to everyone
七、知徳を磨く
・・・進んでで勉強努力します
7. I'll keep studying and making effort
八、公のために働く
・・・喜んでお手伝いします
8. I'll be happy to help you
九、ルールに従う
・・・約束は必ず守ります
9. I always keep my promise
十、祖国に尽くす
・・・勇気を出してがんばろう
10. I'll be hold and more my best effort
十一、伝統を守る
・・・いいものは大事にしていきます
11. I'll continue to value good quality
十二、手本を示す
・・・まず自分でやってみます
12. I'll try first on my own
出典:昭和天皇の学ばれた教育勅語(勉誠出版)杉浦重剛著、明治神宮崇敬会「たいせつなこと」
参考:明治神宮-明治神宮とは-明治天皇様について-教育勅語
【教育勅語の十二の徳目】
大筋でおなじですがあちこち上記と異なります。
こっちは、徳器成就として「人格の向上につとめましょう」とあったのに魅かれました。
◆◆ 結論
伊那食品工業さんが新入社員教育に導入しているのはごもっとも。
同社は資本主義を超越した大家族主義が基盤ですから。
日本を一つの家族と見る教育勅語の前提にピタッとはまるのでしょう。
6月の伊那フォーラムを楽しみにしている中、憲法記念日の今日、ふと考えてみました。