みなさん、アンニョンハセヨ!
会長の河相淳(ハ・サンスン)です。
本日は年度末という時期にもかかわらず、多くの方にお集まり頂き感謝申し上げます。
母校では卒業式の時期であり、新年度の入学式を控え、ご多忙の中ご参席いただいた母校の李成市理事、また遅れても参加を予定しております関口学生生活課課長には改めて深謝申し上げます。
本日は、若い在校生が多数参加されており、最近「ウリ稲門会って何をしてる会なんですか?」という素朴な質問もありましたので、私から当会の概略を説明したいと思います。
まず、我々の歴史は、111年前の1907年に結成された「早稲田大学朝鮮留学生同窓会」にさかのぼります。日本植民地下の1919年の3.1独立運動の先駆けとなった東京の2.8独立宣言に積極的に参加されています。活動の詳細については、本日は割愛させて頂きます。87年前の1931年に「ウリ同窓会」と改称されましたが、戦後は祖国の南北分断もあり、若干の空白期を経て、51年前の1967年にほぼ現在の形となりました。永い歴史を持った集まりであるであります。
また、母校には120名以上の在日コリアンと、日本の国籍を有しながらも、コリアをルーツとした多数の在校生がいます。韓国からの留学生も1000名ほど母校で学んでいます。最近の傾向といたしまして、留学生の半数以上が卒業後も日本に在留しています。これら、母校の在日コリアンの稲門会は唯一当会のみであります。
従いまして、当会は「我々=ウリ」という名前のとおり、原則、早稲田で学んだコリアンであれば、国籍や卒業の有無にかかわらず、誰でも参加することができます。また、当会は、思想、政治信条、宗教の違いを超えて交流をはかる場であり、純然たる親睦会であります。
早稲田を巣立ち、日本に定住しているコリアンは当会に所属し、韓国に帰国した留学生は韓国にある「早稲田大学韓国校友会」に所属します。現在早稲田に学ぶ留学生は、在学中は「韓国人学生会」として活動しており、この3団体は交流を持ちながら、友好関係にあります
活動としては、主として、春・秋の懇親会、ゴルフ早慶戦、忘年会、新年会等をしております。また、我々は在日同胞在校生を対象に奨学事業基金を4年前に設立し、大学当局の方々の協力も得て、この3年間で18名に一人当たり40万円の無償の奨学金を支給しました。
永い歴史を有していること、在日コリアンの同窓会としては唯一の稲門会であること、純然たる親睦会であること、これが当会の概要であります。
本日は若い方、ご年配の方、皆様が有意義で楽しく過ごせますことを期待しまして、会長の挨拶とさせて頂きます。