私が所属する早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター日本コリア未来プロジェクトの小峯先生のご紹介で、ウリ稲門会歓迎会に先日初めて参加させていただきました。
私自身現在4年生であり、以前から早稲田大学で自分と同じ在日学生との交流があればと願ってはいたものの、私自身のように通名で生活する学生が多いためなのか、なかなかそのような機会に恵まれず、また正直なところウリ稲門会の存在もそれまで知りませんでした。
残り少ない大学生活をより豊かなものにしたいと、当日多少の緊張感を抱きながら歓迎会に参加しましたが、OB・OGの方々の温かい歓迎を受け、すぐにその緊張感は消えました。
在日韓国人・朝鮮人あるいは帰化した者というくくりや、世代、専門の垣根を超えて食事を共にし語り合うことで、多くのことを学び、考えさせられました。
初めてお会いする方々ばかりにも関わらず、まるでずっと昔からの知り合いのような不思議な親近感と、一体感、安心感を強く感じたことを今でも覚えています。
私は小中高大と日本の教育を受け、完全な日本社会の中で生きてきましたが、自分が在日であるという事実を一時も忘れたことはありません。
確かに、自分のアイデンティティに対して疑問を抱いたことも少なからずありました。
しかし今は、在日であるからこそ、日韓いずれかの一方的な立場に立つのではなく、常に客観的・中立的な見方ができるという貴重なメリットがあると考えています。
この「在日」という強みを生かして将来はアジアの平和と繁栄に貢献するため、この秋からイギリスの大学院で東アジアの政治・経済を勉強する予定でいますが、この在日という個性も、アジアへの貢献という自分の使命を果たすための必然の前提だったと信じています。
しばらくの間日本を離れてしまうことにはなりますが、このウリ稲門会を通して皆さんに出会えたことに心から感謝すると同時に、今後とも末永くお付き合いいただけたらと願っております。
最後になりましたが、もし以前の私と同じように一歩踏み出したいけど迷っている現役学生がいるとしたら、ぜひ気楽な気持ちでウリ稲門会に参加してみて欲しいと思います。
少しの勇気が、一生の「仲間と家族」を作ってくれますよ!!
みなさんに出会えるのを楽しみにしています^^!
政治経済学部 湖山彰愛
去る5月15日、新宿明月館にて「ウリ稲門会新入生歓迎会」を開催しました。
当会発展のためにかねてから念願し、開催を目指して奔走したものの、現役学生とのコンタクトがとれず実現できずにいた「新入生歓迎会」。
今年の春、母校学生向けポータルサイトに当会からの呼びかけを載せることができたことで、これまでの労が報われました。
現役学生と直接やりとりができた上に、日本コリア未来プロジェクトを率いる小峰先生と知己を得ることができ、諸々が好転し今回の成功につなげることができました。
当日は、現役学生4名(うち2名が新入生)、現役大学院生1名、現役留学生1名、卒業したばかりの同窓生1名、小峰先生を含む日本コリア未来プロジェクトからのゲスト5名、ウリ稲門会の幹事ら11名の合計23名が参加、副会長の乾杯の挨拶から始まった宴は新旧入り交じった暖かいものとなりました。
現役学生の自己紹介は拍手で満たされ、若き後輩に刺激されたか、スピーチを求められた諸学兄は自身の学生時代のエピソードを披露、それぞれが誇らしかったり、ちょっと恥ずかしかったり・・・。60代、50代、40代、30代、20代、10代、各世代が早稲田、同胞というただそれだけの紐帯で結ばれる、「これぞ同窓会!」という本当に楽しい夜でした。
現役学生のみなさん、みなさんのご活躍を心より祈念します。
(魯善)