早稲田大学ウリ稲門会

在日コリアンOB・OGのためのオフィシャルブログ

ソウルの「早稲田大学韓国校友会総会」に参加して

2009-02-28 21:32:19 | 各会員の近況・会の活動日誌

早稲田大学韓国校友会総会が21月3日(2008年)に開かれる旨の連絡と出席を要請する招待状が早大ウリ稲門会に届いた。
60周年祝賀会の参加に続いて今回も安王錫会長、李春雄代表幹事が出席することになった。加えてソウルで活躍しているウリ稲門会メンバーの朴容震学兄、李栄一学兄も参加することになった。

当日私たちは定刻前に集合し、揃ってロッテホテル内の会場に入った。『早大韓国校友会創立61周年2008年定期総会および送年の夕べ』の看板が掲げられ用意万端整った会場には、既に多くの学友たちの姿があった。
私たち一行は役員一同の笑顔と堅い握手で温かく迎えられた。

総会は定刻通りの開会辞で始まった。国民儀礼の後、趙錫来会長の挨拶があった。「この一年間多くの学友の協力がありました。また日本からウリ稲門会の学友が出席して下さり感謝します」と冒頭で労いの言葉があった。新大統領と南米チリ・ブラジル・アルゼンチンの歴訪の旅から帰国したばかりだという会長は、訪問国と韓国との相違・相似を語りながら「国民の声が届く政府と国会であって欲しいものです」と政治に期待を寄せた言葉で結んで終えた。

ウリ稲門会の安王錫会長は「昨年に続いて今年も本国校友会との交流ができて嬉しい・・・略・・・100年に一度の金融危機と世界中が大騒ぎですが、心を一つにして頑張れば、乗り越えられないものはありません」という連帯の挨拶をした。
祝辞が終わるや否や、趙錫来会長自らウリ稲門会のテーブルに来られ、一人ひとりに握手をしながら感謝の言葉をかけてくれた。式順に従って若い学友の紹介があり、歌あり、抽選会ありと、あっという間に楽しい時間が過ぎてしまった。
宴は終了したのに会場の高揚感は一向に冷める気配もなく別れを惜しむ声が飛び交っていた。

金炳扈副会長、李賢儀副会長、羅永燦総務のお三方がこのまま皆さんを日本に帰らせるわけにはいかないと私たち全員を二次会に誘ってくれた。本国の人たちのもてなし上手にのせられ、二次会も大いに盛り上がり更に親睦を深めることができた。改めて韓国人の情の深さと熱さを痛感させられた。

情の深さといえば、今回出合った名もない食堂の店主のことが忘れられない。前日の二日の夕方ひとりでソウル入りした私は、夕食をとろうとホテルの華やかなイルミネーションを背に路地裏に足を向けた。とある食堂に入りカルビとテグタンを注文すると奥から店主らしき人が出て来て「お客さん、寝る前にあまり食べるのは体に良くありませんよ。カルビ焼肉かテグタンどちらかひとつにしなさいよ」と言うじゃありませんか。
「いえ、わたしは両方とも食べたいんですよ。」余計なお世話だと思いながら“食す”ことを主張するわたしと店主との押し問答の末「じゃあ、少しだけにしなさいよ」と店主が折れてくれ、わたしは両方の味をかみしめることができた。食べ残しを出してしまい悪いな、と思いつつ会計を済ませて店を出る。店主が急ぎ追いかけてきて余分にお金を取り過ぎた、とお金を返してくれ「すみませんでした」とペコリとお辞儀をして戻って行った。
私は呆気にとられながらも何となく心にほのぼのとしたものが湧いてきた。店主の人間としてのやさしさ、正直さが嬉しくて心が癒される思いがしたからだ。

経済が発展し、国が富めば富むほど金権主義が闊歩し人情が薄れてゆく昨今にあって、商いとは銭・金勘定だけでするものではないと、見知らぬ一介の客に見せた店主の情は、韓国校友会の方々の心温まる歓待と共にわたしの心にいつまでも留まるにちがいない。今回も貴重な体験をした訪問だった。


日韓交流『詩と音楽の集い』開催

2009-02-26 21:22:51 | 私の意見・交流・日常

故韓正学兄の奥様でいらっしゃる李承淳女史が中心になって、日韓両国の詩人の交流を目的とした『詩と音楽の集い』という催しが行われます。

日時:2009年5月22日 午後6時30分
場所:韓国文化院 新庁舎(新庁舎住所-東京都新宿区四谷4-4-10)
内容:韓国からは申庚林氏をはじめ多くの詩人が参加する予定。日本からは辻井喬氏、新川和江氏、高良留美子氏等が出演。韓国国立国楽院の演奏者が来日し、韓国国楽の演奏及び詩の朗読に合わせた演奏を行う。
入場は無料ですが、席を確保されたい場合には事前に韓国文化院までお問い合わせ下さい。

以下は昨年秋に米国ワシントンで『詩と音楽の集い』が行われた時の李承淳女史による挨拶文です。

詩と音楽が同じ幹の上にあるという思いは昔も今も変わりません。花が咲き実を結び命を運んでくるように詩と音楽が同じ幹の上で出会い、また韓国と日本の詩人が出会い、もしくは、地球村のあらゆるところで色々な人々が出会い、素晴らしい未来を運んできてくれることを望む思いでこの集いが日本から始まりました。
日本という他郷で暮らし、これまでずっと音楽と文学交流に身を捧げ、また幼い頃から詩と音楽を同時に行ってきた故に「詩と音楽の出会い」を主題とした公演を駐韓日本大使館・駐日韓国大使館・日本現代詩人会・日本詩人クラブ・韓国文人協会・韓国詩人協会・韓国現代詩人協会等の後援で、数回に渡って行って参りました。
日韓の著名な詩人達と音楽家達が構成メンバーとなり、日韓詩人達の代表詩を日韓の伝統音楽及び西洋音楽の伴奏に合わせて日本語と韓国語に翻訳し、朗読したこの公演は、国家と民族を超越して客席の聴衆達と呼吸を共にし、感動の時間を分かち合うことができました。
今回は、ワシントン文人協会会長の力を借りて、ワシントンでこの公演が行われることになり、また、日本語・韓国語・英語の三ヶ国語で朗読されるということは大変意義深いことと思っております。
最後に今回の公演会場を提供して下さった駐米韓国広報院長を始め、詩の朗読をしてくださる在米詩人の皆様と音楽を演奏してくださる皆様に感謝申し上げます。

10月の豊かな季節に。

日韓詩と音楽交流会 
代表
李 承淳


『ストーン夫人のローマの春』

2009-02-23 20:55:42 | 私の意見・交流・日常

早稲田大学ウリ稲門会オフィシャルブログをご覧の学兄の皆様、きげんいかがですか。

パク・ソヒの最新出演舞台のご案内です。

渋谷・パルコ劇場にて2月28日から3月22日まで、『ストーン夫人のローマの春』に出演します。(3月28日、29日には大阪公演も有り!!)

アメリカ最高の劇作家、テネシー・ウィリアムズ(『欲望という名の電車』『熱いトタン屋根の猫』など)の唯一の長編小説を世界初戯曲化!
NYのブロードウェー、ロンドンのウェストエンドに先駆けて、日本のパルコ劇場での世界初演です!
このワールドプレミアはゼッタイ見逃せないっ!!

主演は、元・伝説の宝塚男役トップにして現在は日本を代表する舞台女優の麻実れい、任侠映画やGメンシリーズで一時代を築き上げた美人女優の江波杏子、そしてパク・ソヒ。(今までに2バージョン作られた映画版では、麻実れいさんの役とパク・ソヒの役をそれぞれ、ヴィヴィアン・リー&ウォーレン・ベイティ、ヘレン・ミレン&オリヴィエ・マルティネスが演じています)

早くも今年度ナンバーワン舞台の呼び声あり!

ぜひ劇場まで観にいらしてください!

なお、観劇ご予約の際は、ウリ稲門会事務局を通してパクの方までご連絡いただければ、比較的観やすい席をご用意させていただきます。

では皆さん、劇場でお会いしましょう!

詳細は、パルコ劇場のウェブサイトで!
http://www.parco-play.com/web/page/information/stone/
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『ストーン夫人のローマの春』特設サイト
http://www.parco-play.com/web/play/stone/
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Sohee Park official web siteオープン!
http://www.soheepark.com/
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舞台『1945』テレビ放映決定!
パク主演舞台『1945』が、NHK芸術劇場に登場!
放映日:2009年3月13日(金) 22:30~
NHK教育テレビ『芸術劇場』
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パク・ソヒ
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朴昭熙 Sohee Park

PS
学兄の皆様からの応援、いつもありがとうございます。
昨年11月の舞台『1945』にもたくさんの方々に観ていただく
ことができました!
重ねて御礼申し上げます!