早稲田大学ウリ稲門会

在日コリアンOB・OGのためのオフィシャルブログ

9.19の壮行会・祝賀会のご報告

2009-09-28 21:54:19 | 各会員の近況・会の活動日誌

前回エントリー記事での予告のとおり、9月19日土曜日麻布十番ライムにて、当稲門会の新人三名の門出を祝う集いがありました。
当会朱茂副幹事長の“湖山さんイギリス留学の壮行会を企図しよう”という提案がきっかけでしたが、数名の若人に誘いの連絡を入れる過程でおめでたいニュースが続々と判明。
同窓会という性質上通常はどうしてもオジサン(偶に多様性があってもオバサン)同士の集いになりがちな当稲門会ですが、YOU&I な(略して友愛)の伝書鳩政権の誕生に肖る(あやかる)わけではないですが、政権交代ならぬ世代交代を動的平衡するべし!という問題意識から、若人の若人による若人のための場の提供を目指す!一環としてこの集いがもたれました。

当日は主賓のお三方(湖山彰愛さん、姜理恵さん、成綾子さん)のほか、当会正副会長、正副幹事長らが参加し、今夏に母校の岡村教授ゼミにて一日講師を務めた鄭剛憲学兄にもご参加いただきました。そのほか在学時代ウリパラムを拠点にしていた若手3名も駆けつけて祝杯を挙げました。
主賓お三方も若人ではありますが、学部新入生・在学生という純粋新人としては金性昌君が参加し、主賓ではないけれど、その見るからに育ちの良い感じで、かつィイ感じのキャラクーも手伝い、篤い歓迎を受けました。別の期待の若人はフランス旅行の疲れが祟ってか当日グロッキー(←今や死語??)。

結局頭数では中年以降が多数を占める結果になってしまいました。しかし若人自身の1フォーラムの位置づけとはいえ今回のお三方の門出を個人的にお祝いしたい、というのは決して単なる建前はなく動機のひとつでもあったので、十分に有意義な集いでありました。
お三方にはそれぞれ渡英留学記念・商学研究科助手就任記念・司法試験最終合格記念として、当会幹事長手配(銀座イトーヤ)の氏名刻印入りのボールペンがそれぞれに文一陳会長から贈呈されました。また万事ソツがない理恵さんからは他のお二方に花束が送られ、昨日沖縄で購入したらしい泡盛が参加者全員に振舞われました(←そういうことをしない人はソツがある、ということでは勿論ない)。

二次会はやはり麻布十番で、居酒屋「十番」の2階の座敷。
10名ほどが参加しましたがここでは(一次会もそうでしたが、)兎に角安さにビックリ;マッタリ居座って1人あたり2千円也。
ウリパラム出身のお1人から、今どきの若い子は“ウリ”というコトバを聞いただけで怖がる、という経験が披露され、これは分るような分らないような話だね、などということが話題になりました。
在日をまったく知らない若い在日こそが在日を怖がり遠ざかり、日本の若い層は単に無関心か平常心というパターンではないかなどと自分は憶測するのであります(一部完全に病んだ層は無視)。

ただ、今日の朝日新聞の読書欄で「差別と日本人」(野中・辛)を評した精神科医は、差別には二種類あって「カテゴリー自体が差別的であるためその撤廃が望ましい場合(代表例:差別)と、カテゴリー自体は中立的であり差別意識のほうが問題となる場合(代表例:在日差別)」としているようです。
在日という歴史性を考えるとこのカテゴリーが「カテゴリー自体は中立的」である部類に入るのかどうか多少の躊躇はあるとしても(しかしそのような揚げ足取りはやめて)、信義則・社会の度量の広狭のいずれの尺度でみても、在日と言うカテゴリーは然るべく残り、というカテゴリーは撤廃されなければならない、その意味で慧眼な区別だと思ったのであります。

そしてその中立的なカテゴリーである在日への差別意識はその歴史的背景にもかかわらず、今世紀の“アジア”の飛躍に伴って徐々に解消されていく方向(あくまで方向)、ウリと聞いても怖がらないような方向(笑)にあるように思います。なぜなら在日差別は植民地支配という歴史性と、アジア蔑視という近代のウタカタの右肩上がりなメンタリティーの(ようなものの)両方に根ざしていると思うからです。(う~っ、声がでかいというような国民性の違いもあるか。)

三次会もやっぱり麻布十番で、度量広く愛情深いウリ原人こと宇海幹事長のイニシアティブで「韓日館」の冷麺やクッパ等をご馳走になりました。
ここでは、如何なるユニットが生活共同体として相応しいのか、国家という枠は大雑把かつ大きすぎて、使い難いのではないか、などというソブリンとコミューンみたいな壮大なスケールの話題、あるいは早大がいうグローカルなイシューになり(←当会朱茂副幹事長の目下ご関心のテーマであり、秋なので一層ペダンチック)、一方、綾子さん曰く、そんなことより個々人が楽しく生きていければそれで良いのではないか?みたいな、ちょっと議論が噛み合わない感じになって御開きになりました。でもそれはそれで一向に構わないと思います。

上記のように、今回の壮行会・祝賀会の主役お三方は偶々全員女性でありました。
しかしこれが本当に偶々なのか、Y染色体の疲弊著しく、自己更新できない男性の染色体が瀕死状態にあることによるのかわかりません。
どれ程の時間をかけてなのか覚えていないですが(昔読んだ「イブの7人の娘たち」では5万数千年ぐらいの間?)、たしかに最初はXYとも同じ大きさだったらしいのに、今ではX染色体に比べてy染色体は欠片状になってます。何事においても自分を抱擁してくれる他者がいなければコピーエラーは修正されず、自己完結するしかない個体は死滅する運命なのか。
尤も、あまり肉食女子とか草食男子とかクドクド書くと気持ち悪がられるし、物言えば唇寒し秋の風なのでやめましょう。

それよりも今回の新人主賓は皆さん向学心に満ちています。
これに触発されて年寄りな私(のみならず自己更新できない私、どころかコピーエラーの集積たる私)も自分なりに世間に好奇心を持ち続けよう、という気持ちに少しはなるのでした。
「明日死ぬが如きに生きよ、永遠に生きるが如くに学べ」とガンジーは言ったようです。(富男 記)


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2050年のコリア (キム ヒュンベ)
2009-10-01 09:42:27
 昨日、9月3日は会社の所用もあり、ほとんど終了間際に幹事会に出席。追って、報告がなされるかと思うが、12月9日にソウルで行われる韓国の同門会に2回目の訪問団を送ることとなった。文会長によれば10名までの規模、多くの方が参加できればと思う。
 「2050年のコリア」につき、GS(ゴールドマンサックス)が大変興味深いリポートを公表している。90才を間違いなく越える身としては、そもそも生存しているか自信がないが、少なくともそのまま鵜呑みにできた場合は、元気が出そうな内容だ。
 2009ー10年には、米国と国交を樹立
できる情勢ではないかと見ており、昨日も話題になった、地方参政権の獲得を見込み、「在日がますますおもしろい」時代になったと前向きに考えたい。来る選挙投票場を想像し、娘も私も楽しみにしているところだ。GSの「エール」なのか・・・?

【ゴールドマン・サックス】
ー2050年ごろ統一韓国は日本とドイツを超える経済規模になる、というゴールドマンサックスの報告書。
-ゴールドマンサックスが世界経済を展望する報告書(Global Economics Paper)を定期的に発表している。この報告書は、2050年に個人所得が6万ドル以上の「富国クラブ」に属する国は現在の主要先進7カ国(G7)とロシア、そして韓国になると予想した。驚くことに、このうち韓国が年9万ドルの個人所得で、「富国クラブ」のうち米国に次ぐ2位になるということだ。 2050年には韓国が英国・ドイツ・カナダ・フランス・日本を上回る国になる。2年前のこの発表もある経済紙が小さく扱った。 政府が国家広報のために、国民の士気を高めるために、特別に力を注いだわけでもないのに、ゴールドマンサックスはこうした報告書を2度も発表している。 今回の報告書は特に南北関係に焦点を合わせたものだった。 韓国・北朝鮮(南北)が両体制を維持しながらお互い協力すれば、シナジー効果で2050年には現在のG7のうち米国を除いたどの国よりも経済規模が大きくなる。所得も韓国の所得は9万6000ドル、北朝鮮は7万ドル、南北平均8万6000ドルで世界2位になると予想している。 その根拠に法w)%歪陵ソ┐箆ヺ呂繁㍗戮蔽浪嫉餮察攅颪竜蚕僂Ⅳ茲啝駛槊蓮△修靴謄轡淵検叱未砲茲訐源裟④糧ⅳ紊覆匹鯀Ⅳ鵑澄發舛蹐鶸靄楞按鵑亘鳴粒Σ廚澄この前提の下、南北が協力すれば、北朝鮮は初期の15年間、少なくとも7-8%の成長を遂げ、韓国も人口減少などで落ちる成長動力を回復できる、と考えている。従って韓国に負担となるドイツ式の突然の統一よりも、中国-香港のような漸進的統合が望ましい、ということだ。 現在個人所得1000ドル程度の北朝鮮を考えると夢のような話だ。 夢のような話であるため、私たちの関心を集めることができないが、ゴールドマンサックスはずっと信号を送っているのだ。ー
 
 
 
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