早稲田大学ウリ稲門会

在日コリアンOB・OGのためのオフィシャルブログ

河相淳新会長の就任挨拶

2017-08-28 21:26:46 | 会長のご挨拶

新会長となりました 河相淳 です。宜しくお願い致します。

まずは、会長としての所信簡単に4点述べさせていただきます。

第1広く開かれた集まりにします

当会はさかのぼれば100年以上の歴史を持つ在日コリアンの同窓会です。国籍、大学の卒業有無や資格にとらわれることなく、また学部生、大学院生、各種研究所といった修学状況如何にかかわらず、原則、早稲田で学んだコリアンであれば、誰でも参加することができます。

風通しの良いにしたいと考えています

第2純然たる「親睦会」という大原則を堅持します。

私達在日コリアンは、本国が分断しているという状況や日本に住んでいるということから様々な意見や心情を持った方が集まっています。こうした状況認めつつも、当会思想、政治信条、宗教の違いを超えて親睦をはかる集まりです。日常生活で立場が異なる方でも、当会に集まった立場超えて仲良く親睦することだけ目的とします

当会は然たる「親睦会」であり、それ以上でも、それ以下でもありません。

第3当会の継続発展に努めます。

同窓会として有意義に、楽しく親睦を図ることは当然ですが、次に重要なことこの集まりを次世代に引き継いでいくことです。現在、発足3年目をむかえた奨学生制度や各種懇親会等、在校生への物心両面での援助・支援を心がけています。そして、在校生・新卒の皆さん!皆さんが社会人となったら、今度は後輩達のために何ができるか考えてあげて下さい。まずは、年会費の5000円からお願いします。また、可能ならば、ボランティアも是非お願いします。

当会の継続のためには、皆さんの年会費とボランティアが不可欠です。

第4集団運営体制をとります。

私は凡人で、特に秀でた存在ではありません。従いまして、顧問等の先輩方のご指導を得ることは勿論ですが、幹事長、副会長等の幹事会協議を尊重しながら、作業分担をして会の運営を行います。

最後に皆様方のご支援ご協力を切にお願いし、新会長の挨拶とさせて頂きます。

皆で楽しい会にして行きましょう!


2016年納涼会・奨学生証授与式

2017-01-08 19:17:19 | 会長のご挨拶

「納涼会」と呼ぶにはいささか肌寒く、すっかり秋となった9月24日の土曜日、リーガロイヤルホテル東京において「2016年納涼会・奨学生証授与式」が開催されました。

 当日は、母校から第14代総長奥島孝康氏を筆頭に、李成市理事と岡本宏一理事、加えておなじみの関口八州男課長の4氏、そして早稲田大学韓国校友会から賢儀会長を来賓招き参席いただきました。

 幕開けは当会の金君夫会長からの開会挨拶金会長はその中で、今回が2回目の奨学生証授与式であることに際し、「会としてこの制度運営に取り組んだことで、同窓会活動の普遍的根幹取り戻すことができた」と語りました(別掲)。

 続いて式次第は、母校来賓を代表して奥島元総長からいただく祝辞となります。元総長が「現総長が出席してしかるべきところ」とにこやかに口にしたその最中に、鎌田薫現総長が飛び入りで会場に登場、そのまま祝辞までいただくという劇的なハプニング。その後、李賢儀韓国校友会会長からも「韓国校友会とウリ稲門会はより紐帯を強くするべきだ」との祝辞を賜りました。そして、いつになく「公式」感が高まる中、式次第はさらに奨学生証授与式へと移行今年の奨学生となったのは1年生3名。出席した2名に奨学生証が授与されました(一人は体調を崩しやむなく欠席。後のページ掲載の拡大幹事会および忘年会で授与いたしました。)

 その後、母校理事であると同時に当会会員である李成市学兄に乾杯のご発声をいただき、出席した会員が連れて来てくれた赤ちゃんも含めると70名ちかい老若男女が集った初秋の宴は佳境に入ります。それぞれの近況を聴き、旧交を温め、新しく交友を広げる、時間はいくらあっても足りません。最後を飾る校歌斉唱とエール交換を依頼していた母校応援団には、会場が許すかぎり出番を遅らせてもらいました。満を辞して登壇した彼らのパフォーマンスで、早稲田にルーツを持つ一団の気持ちは最高潮に、今年も忘れ得ぬ夜となりました


2015年納涼会のご報告

2016-04-06 00:19:21 | 会長のご挨拶

猛暑から一転、秋が早く訪れた本年9月19日、母校に隣接するリーガロイヤルホテル東京で2015年納涼会が開催されました。既にご案内の通り、今年から納涼会は奨学生証授与式を兼ねることとなりました。

 当日は、10名の奨学生とその他4名の在日在校生、加えて3名の留学生、合計で17名の現役学生が会し、奨学生の家族も交えた多数の老若男女が集う活気あふれる会となりました。

 

 金君夫会長が、会に先立って主に在校生たちに語りかけたスピーチの一部を以下に掲載します。

「ウリ稲門会を代表し、私から君たちに一言お話をしたいと思います。

第一は、奨学金の基金、即ち、資金の出処というか性格に関することです。

『ウリ稲門会奨学事業募金』に出資された諸先輩、諸学兄の中には事業をなさっていて、趣旨に賛同され、気前よく大口の寄付をなさって下さった方もいらっしゃいます。しかし、中には小口や、匿名で寄付をされた先輩方も多々いらっしゃるということです。要は、諸君が受け取る奨学金は大企業や財団などからなる通常の基金と性格を異にしています。

二つ目は、奨学金の使い方への我々の希望です。今の世の中、グローバリズムが急速に進展する一方、ナショナリズムのぶつかり合いが頻発、その複雑さの度合いは日々増すばかりです。こういった世相の中でのキーワードはダイバシティー、多様性を帯びた視点、即ち複眼的な視野から本質を見極める思考が肝要だと言われています。このような思考を構築するには、その基本となる自己のアイデンティティー、即ち、在日としての立ち位置をしっかり見据えて学問をすること、酒を飲むこともよし、人と付き合うことだと考えます。この奨学金がかような意味でその一助になれば幸いですし、この基金を作った我々の一片のロマンでもあります。

第三点目は、この奨学金制度を作った目的というか意図するところです。我々の時代にはその時代の時勢を反映して大学の構内に南北別々ではありましたが、在日学生のサークルが存在し、その集まりを通じ歴史や言葉を勉強し、種々共有の問題を考えたりしたものです。学内からこういった集まりが無くなって久しいと聞き及んでいます。今年は学年を問わず12名の奨学生を採用しました。基金の総額の関係上、残念ながら来年度からは奨学生の採用は2~3名、それも新入生が中心となります。今年採用された諸君は、在校生間の交流を深め、早稲田しかも在日の学友、先輩、後輩として親しくなっていただきたい。そして来年以降の新規採用者を迎え入れその輪を広げていっていただけたらと考えます。そういった学内での人の輪の広がりがこのウリ稲門会の将来にも直接、間接的に繋がっていくと信じているからです。(中略)

この納涼会の場で大いに語り、旧交を温め、更には、新たに加わった在校生にご自分の貴重な経験の一部でも熱く語って頂ければと思います。同窓間の交流は勿論の事、世代間交流、異業種交流、勉強会、若者への歴史、文化、経験の伝承、そして婚活まで含めた情報交換の場、これらすべてがウリ稲門会のイベントです。大いに楽しんでください!」

 

続いて、奨学金事業立ち上げに多大なるご尽力をいただいた早稲田大学学生部学生生活課 関口八州男課長から「今日のこの会は歴史的で特別な会である」と祝辞をいただき、その後に奨学生一人ずつに奨学生証が授与されました。また当日は、政経学部68年度入学の同窓、「在日の国際家族法とこれに関連する本国法」を専門とする立命館大学法学部・大学院法学研究科講師、司法書士の趙慶済学兄を京都からお呼びし〈「在日」司法書士としての31年間〉というミニセミナーを開催しました。この講演で私たちが知識を新たにするとともに、学兄は在校生にご自身の貴重な経験の一部を熱く語ってくださいました。

 

 宴席では、留学生を代表して李常揆君、若手会員の河景浩・羅相福・趙亜悠美各学兄に壇上でそれぞれ一言語っていただき、メインイベントとばかりに奨学生ひとりひとりに自己紹介してもらいました。若い後輩たちの話に「へー」とか「すごいな」とか「頑張れ」とか、諸先輩方のあちこちから声が上がります。時が流れて変わったこと、時が流れても変わらないこと、会場にいらっしゃった、上は80代から下は10代に至る世代を超えて、早稲田で学び学んだ私たちが、様々な想いをあらためて抱き紐帯を強くする中、スピーチの最後を李春夫学兄が締めてくださいました。崔相敦副会長ご夫妻の仲良く円満な閉会挨拶の後、尽きない気持ちを抱えてほとんどの会員が二次会に移動、その先はレポートするのが野暮というもの。当会の画期をなした夜は更けていきました。

 

 後日、避けられない事情で参加できなかった二人の奨学生には、高田馬場駅近くの韓国料理屋「にっこりマッコリ」で、彼らと同期の奨学生と留学生の10人ほどを交えて、幹事団が奨学生証授与式第二弾を執り行いました。


金君夫会長会長就任時ご挨拶

2013-05-22 20:48:45 | 会長のご挨拶

来賓の皆さん 並びにウリ稲門会会員の皆様
私は、今ここに、皆さん方の暖かい心に押され、この伝統あるウリ稲門会の会長に就任する事となりました。
これを 格別な気持ちで、そして感謝の気持ちを以て、厳粛に受け止めたいと思います。有難うございます。
他の大学の在日同窓会がうらやむウリ稲門会ですが、思い起こせば過去幾多の変遷を経て今日に至っています。
 
私が入学した1960年代初頭、今から約50年前になりますが、祖国の状況を反映して、早稲田の学内には韓国文化研究会と朝鮮文化研究会、二つの学生団体がそれぞれ活発に活動していました。しかし、同窓会はひとつでした。ウリ同窓会が在日同胞が集う唯一の同窓会でした。 
その後、いろいろな事があり、80年代に分裂を余儀なくされます。残念な事でした。

ところが、同窓会はそうあってはならないと思う人たちがいた。
そうした、心ある人々の献身的な努力によって、多くの障害を乗り越え、分裂した同窓会は再度ウリ稲門会へと統一されるに至りました。袂を分かった同窓たちが、自ら集う場を取り戻したのです。これは大変大事なことであり、忘れてはならないことです。そして大いに誇るべき事でもあります。大げさに言えば、私たちの民族の歴史の中では類例を見出すのが難しいことかもしれない。
その時に献身的な努力を惜しまなかった学兄たちに、再度感謝の念を表したいと思います。

その事ひとつをとってみても、今日のウリ稲門会は、学兄のみなさんの鋭意・努力で形作られています。そう、私がウリ稲門会を誇らしく思うのはまさに“人”にあります。何と言っても会員の同窓生諸兄、みなさんです。
早稲田の杜で学んで 社会に出てそれぞれの分野で大活躍をし 大いなる社会貢献をしている事実。その例証は枚挙にいとまがありません。
そして、顧問の方々。 人生の師と仰ぐことのできる先輩方々です。
私も在学時代からこの先輩諸氏のようになろうと目指してきました。生きてきました。
加えて、前幹事団の会長 幹事長 幹事 監査の方々。共に仕事をして、その仕事ぶりを拝見してきましたが、実に手際よく献身的でした

また、私たちの同窓は、母校そして校友会と信頼感を基とした緊密な関係を築いています。  
梁直基先輩は大学評議員です。
姜徳相先輩は大学図書館に永年にわたって貴重な図書を献納し続けています。
この度李成市教授も文学部学部長に成られました。
さらにウリ稲門会は、母国韓国の校友会とも交流が深く、強い紐帯で結ばれています。
  
  校歌にあるがごとく”仰ぐは同じき 理想の光”

理想の光を仰いでいる人と会うのは楽しい、会えば楽しくなり自身も理想の光を仰ぎ見る。私たちの同窓会はそのような親睦団体であるべきです。ウリ稲門会の会長に就任するにあたり、この同窓会を次の視点で運営したいと思います。
立つ位置 それは ただこの一点 “私たちは早稲田の杜で学んだ”ということです。
私達はすでに 固く固く結ばれています。今一度 青春時代にに想いを馳せ 全てを乗り越え、熱いスクラムを組んで前へ前へ進もうではありませんか。

どうぞよろしくお願いいたします。


呉世一当会会長挨拶

2013-03-31 11:23:42 | 会長のご挨拶

2013年、謹んで新春のお慶びを申し上げます。旧年中はウリ稲門会に物心両面のご支援をいただきありがとうございました。執行部を代表し、お礼を申し上げる次第です。
東日本大震災から、そして福島の原子力発電所事故から、はや2年が過ぎようとしております。当時は、1000年から2000年に一度の天災地変は想定外のことであり、原発事故は人災ではないとの主張がまかり通っていました。宇宙の始まりから137億年、地球誕生から45億年、この歴史を考えれば、1000年や2000年は決して長いスパンではありません。また東日本大震災の規模も想定すべき地殻変動の域でありました。事故は人災である、まさに人災という視点から検証してこそ一刻も早い復興をなすことができるでしょう。本年が、被災された方々が平穏な日々を遅れる年になりますよう願っております。
今年は奇しくも韓国・日本両国がともに新しいリーダーを選出し、新体制で臨むこととなりました。歴史からなにを学び、目標がどこにあるかによってその性格は自ずと明らかになるでしょう。とりわけ、韓国初の女性大統領、母を凶弾に奪われ、父も銃弾に倒れ、自身も頬を斬りつけられるテロに遭遇するという想像を絶する艱難辛苦を乗り越え、選挙に勝ち抜き大統領にまで登り詰めた彼女には国民とともに歩むことを切に願ってやみません。同時に朝鮮半島に良き気運があらわれますように。
私たちは、ウリ同窓会、稲水会、そして統合を果たしたウリ稲門会と同窓会の歴史を刻んでまいりました。親睦をコンセプトに、多様性を認め合い、互いに信頼を構築する軌道を歩んできました。時に軌道から外れることが生じると、諸先輩・諸学兄の叡智と復元力が働き、その度に修正が行われてきました。この伝統あるウリ稲門会のタスキを次へと繋ぐことが私の大切な役目のひとつであると心に決め、頼りがいのある幹事団に支えられながら粛々と仕事をこなしてまいりました。3月9日に総会を開催いたします。いっそうのご指導・ご鞭撻をお願い申し上げます。まだまだ寒気きびしき折りです。お体ご自愛の上、来る総会に元気なお姿をお見せ下さい。お待ちしております。


会長就任ご挨拶

2012-05-26 19:08:14 | 会長のご挨拶

 平素、諸先輩・学兄の皆様には、ウリ稲門会活動に心温まるご支援、ご協力を賜りまして、深く感謝申し上げます。
私、呉世一は去る10月1日の総会において、はからずも新会長に選出されました。粛々と務めさせていただきます。
 あれから1年となりますが、東日本大震災および福島第一原発事故により被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧・復興を願ってやみません。

 文一陳前会長はじめ会の運営に尽力された幹事の皆さん、本当にご苦労様でした。ゆっくり休んでください、と申し上げたいところですが、この未熟な新会長を支え、そして助けていく「役目」が新たに「発生」しました。惰性に陥らず、新鮮さを保ったまま、ともに会を盛り立ててまいりましょう。引き続きよろしくお願いします。

 さて、先の総会での開会挨拶の中で、文一陳前会長は“「心のふるさと」の番人たれ、執行部の役割はまさにここにある”とおっしゃいました。的確かつ具体的なアドバイス、おかげさまであれこれと悩まずに済みます。ありがとうございました。お読みになった方も多いと存じますが、ウリ稲門会ニュース20号の会長挨拶でも、当時会長の職責を担われていた文一陳学兄は同様にこうおっしゃっておられました。
 “ウリ稲門会は在日同胞早稲田OB・OGが依拠できる永遠の「心のふるさと」です。過去、諸先輩達が、南北の対立を乗り越えて作り上げてこられた、この「心のふるさと」。これを守る番人であることが、会長以下執行部の責務だと銘記しております。”

 ウリ稲門会の心髄であると同時に、会長を任ずる者が忘れてはならない原点であろうかと思います。私達が早稲田に学んだ同窓というだけではなく、語らずとも根元で相通じる「心のふるさと」。10年先、20年先を見据えて、このたすきを受け渡すための、その基盤をさらに発展させることができたらと考えています。それには、当会が若手にとって魅力的なものでなければなりません。30代・20代の学兄を掘り起こして当会との関わりを深めてもらうこと、さらには現役学生に当会に対する愛着を持ってもらうことが必要です。幸いにも前執行部のご尽力で、当会と現役学生とのつながり、輪はできつつあります。学生の自主性を尊重しながら、その輪を学生同士の横のつながりに拡げること、それに対して当会がどうサポートできるかが鍵となるでしょう。諸先輩・学兄の皆様にご支援・ご指導をあおぐこともあるかと存じます。その折は、どうかよろしくお願い申し上げます

 季節の変わり目です。会員の皆様、時節柄どうぞご自愛ください。そして今後ともご指導、ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

ウリ稲門会会長 呉 世一


第20号「稲門会ニュース」会長挨拶

2011-07-03 10:25:19 | 会長のご挨拶

早稲田大学ウリ稲門会の諸先輩並びに学兄の皆様,日頃の暖かい御協力に深く感謝申し上げます。
本年3月11日,未曾有の東日本大震災が発生すると同時に,福島原発におけるきわめて深刻な事故が発生する事態となりました。
想像を絶する被害のなか,塗炭の苦しみ悲しみに打ちひしがれている方々の情況は,隣人として同胞として,到底看過することが出来ないものです。
この度の震災により被害を受けられた皆様、また被災地に所縁の深い会員の皆様に心よりお見舞い申し上げます。また,一日も早い復旧、復興を心よりお祈り申し上げます。

さて、一昨年の6月にウリ稲門会の会長の任を引き継いで,はや2年が過ぎようとしております。
その間、新年会、新入生歓迎会、納涼会、ゴルフ会、ウリ稲門会ニュースの発刊、ソウルに於ける韓国校友会への参加、慶応コリア三田会や高麗大学日本同窓会など他校OB会との親睦交流、また大学当局との一層の関係強化等々、多くの行事・課題を無事成し遂げることが出来ました。
今般の大震災に対する義援金の急募についても,多くのご助力を頂きました。あらためて,深謝申し上げます。

ウリ稲門会は,在日同胞早稲田OB・OGが依拠できる永遠の「心のふるさと」です。
過去,諸先輩達が,南北の対立を乗り越えて作り上げてこられた,この「心のふるさと」。これを守る番人であることが,会長以下執行部の責務だと銘記しております。
不十分な点も多々あったかとは存じますが, 当期執行部は,なんとかこの責務を果たすべく,微力を尽くして参りました。

 その当期執行部の任期も,残りわずかとなりました。
本来であれば,6月に総会を開催し,新執行部に責任を託すはずでしたが,既に述べたとおりの不測の事態のため,来る10月に延期せざるを得なかった点を,何卒ご理解いただきたく存じます。

どうか会員の皆様方、時節柄くれぐれも御自愛ください。来る総会の場にてお会い出来ることを楽しみにしております。(ウリ稲門会会長 文一陳)


東北地方太平洋沖地震 義援金 ご協力のお願い

2011-03-17 19:06:25 | 会長のご挨拶

東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様そのご家族の方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。

今回の大地震は、通常人の月並みな想像力を遥かに凌駕する被害を惹起しました。
目下のところ当会諸学兄から、塗炭の苦しみ・悲しみに打ちひしがれている多くの方々のために、当稲門会でも何かできることはないのか、という声も多く寄せらています。時代こそやや異なれど私たちは“塗炭の苦しみ”の意味を、各人のDNAに、各人のアボジ・オモニのDNAに、実存的にメモリーしているはずではないか、という声だと思います。

そこで当ウリ稲門会は全会員一丸となって、微力であっても最大限の支援を行うべきと考えております。
つきましては、早稲田大学校友会が近々にも募集を始めるであろう義援金募集に、可能な限り積極的に応じることとしたいと思います。
諸会員におかれましては既に個人として何らかの形で支援を行っておられる方も多いと思いますが、当稲門会での厚志の義援金にもご協力賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

危機的災害時にあってはすべての隣人が「同胞」であり民族・人種等の区分けに何らの意味も持ちえないこと、論を待ちません。また危機的状況下では「善意」は急いで「形」にしなければその価値は下がります。

このような趣旨にご賛同いただける全ての当会会員にご協力をお願いする次第です。

住所等を把握している全会員に宛てて、追って同趣旨のハガキを発送させていただきますが、取り急ぎご協力のお願いを当ウェッブにてお知らせさせていただいております。
              <記>

●義援金=1口5千円、1口以上

●振込み口座=郵便振替口座「00170-5-37085」
  (早稲田大学ウリ稲門会の年会費振込先と同様の口座ですが、お振込み時「災害義援金」等の文言をご記入ください。)

●早稲田大学校友会を経由して被災地・被災者へ
 (なお、大学当局が具体的に何処にどのように義援金を活かすか、どの程度迅速に募集を開始するかについては本日現在では発表がありません。仮にもそのような募集が行われない、或いは迅速には行われる様子が無いという場合には「日本赤十字社」への寄付もあり得ると、考えております。いずれにせよ経緯については逐一ウェッブ上等にてご報告いたします。)

●当義援金の集計結果等の当会監査役らによるご報告は遅くとも5月中には、当ウェッブ或いは郵便にて公表ないし連絡いたします。

                      (会長以下、幹事団)

《補追》3月29日午後11:05更新
●上記の<記>中の「なお、大学当局が具体的に何処にどのように義援金を活かすか、どの程度迅速に募集を開始するかについては本日現在では発表がありません。」については3月23日の大学当局からの発表で進展がありました。
http://www.waseda.jp/jp/news10/110323_do.html
「早稲田大学校友会では、被災された学生および校友の支援を目的に「早稲田大学東北地方太平洋沖地震救援金」をお受けいたします。」というものです。
===========================================================
●上記の<記>中の「義援金=1口5千円、1口以上」は、これを「上限・下限ともに制限なし」に訂正致します。厚誼の義援金という性質上、制限は“余計”だという観点に思い至ったからです。
以上謹んで訂正申し上げます。


当会会長のご挨拶

2010-03-11 23:43:12 | 会長のご挨拶

早稲田大学ウリ稲門会の諸先輩並びに学兄の皆様方に於かれましては益々御健勝の事と存じ上げ御喜び申し上げる次第です。

昨年6月の総会で急遽、前会長の安王錫学兄より会長の任を引き継いで早や10ヶ月が過ぎようとして居ります。当初本心を申し上げますと責任の重大さに憂鬱さや不安感でいっぱいで御座居ました。然しながら、副会長団、幹事長を始めとする有能な執行部の皆様方の熱い応援と支えにより何とか無事に今迄務めさせていただきました。

総会直後に14名の財務委員を選定させていただき全員に心よりご協力いただき、それが本会活動の主たる原資として会を円滑に運営する多大な原動力となっており、この場を借りて深く感謝申し上げる次第です。

思えば6月に初拡大幹事会を開催して以降、8月には第17号稲門会ニュースの発行、9月には3名の若手会員それぞれの母校助手昇任・司法試験合格・イギリス留学の祝賀歓送を兼ねた会合、長野県駒の湯温泉にて行われた中部支部総会への出席、10月には神宮球場での初めての早慶戦観戦会、11月には慶應大学コリア三田会の総会に招かれ早慶両校の親睦を図り、12月上旬にはソウルにて母校韓国校友会の総会に総勢10名が参加し大歓迎のなか親睦を一層深め、年末には拡大幹事会兼忘年会を開催。年が明けて2月には渋谷エクセルホテル東急に於いて参加者80名の下 新年会を成功裏に開催、また早稲田のリーガロイヤルホテル東京に於いて韓国校友会奨学財団による奨学金授与式に出席し、大学当局、韓国校友会、奨学生達との親睦懇談会に参加。

以上わずかな期間にこんなにも多くの活動をこなせて来られたのは会員皆様方の執行部に対する厚い信頼とご協力があればこそ成し得たものと確信しております。

早稲田大学ウリ稲門会は諸先輩、皆様方の絶大な御努力と汗の結晶として在日の大学同窓会に相応しい理想のフィールドを作り上げました。
早大のキャンパスが早大に学んだ全てのOB、OG、学生たちの心のふるさとであるのと同様に、ウリ稲門会も在日早大OB、OG、学生たちのみが享受できる心のふるさとです。

現在当会は若い世代の会員が年々増加し、韓国校友会との交流も深まり、他大学同窓団体も我々の活動を注視し学ぼうとしています。
私達在日は政治を抜きにしては考えられない現実を背負って居るのは事実ですが、過去の経験を教訓に多くのことも学びました。当会は親睦を目的とした在日同窓全員のオアシス、心のふるさとで在り続けることが大切だと考えます。
私は執行部の皆様と共にこの原則を堅持し、オアシスの番人となり次世代に継承していく覚悟で有ります。

最後に去る2月28日バンクーバー冬季オリンピックが閉幕しました。私はフィギアスケートの金ヨナ選手の演技に久しぶりに興奮し涙を流さずには居られませんでした。
1日目のショートプログラムでは、さながら金剛山のいただきから天女が舞い降りてきたかのように007ボンドガールの現代音楽に合わせ力強くダイナミックに舞う姿は、まるで現在の韓国が、経済を中心にスポーツ、文化、あらゆる面で発展し続ける姿を世界にアピールしているように見え、2日目フリーのピアノ協奏曲に合わせ優雅にしなやかに舞う姿は韓半島悠久の歴史の中で脈々と伝わってきた伝統、芸術、文化の素晴らしさを誇らしげに表現しているように見えたのは私一人の思い上がりでしょうか。
奇しくも今年は1910年の韓国併合から100年の節目の年にあたります。若し当時の人がこの光景を見る事ができたらどんな思いをすることでしょうか。

21世紀はアジアの時代だと言われています。特に韓半島がその中心になるのはそう遠いものではないと思っております。早稲田大学は元来アジア、とりわけ韓国に理解が深く友好的です。私たちは大いなる民族の歴史の流れの中で、早大に学んだことの誇りと栄誉を感じざるを得ません。早大に学んだ学生達をより多く参集させる為にもウリ稲門会をより素晴らしいものにしましょう。(文一陳)


現役学生との絆・ウリ稲門会の明日を見据えて

2007-09-13 22:51:30 | 会長のご挨拶

去る3月3日のウリ稲門会の総会で新執行部がスタートして、早いもので半年が過ぎようとしています。新執行部としては以下のような活動をしてまいりました。

○ 羅鍾一前大使の又石大学総長就任祝いの為、韓国全州訪問
○ ソウルにて韓国の早稲田大学同窓会とのコンタクト(同会の集まりの時等再度訪問してパイプ作り始める予定)
○ 第12号ウリ稲門会ニュース発刊
○ インターネットに早稲田大学ウリ稲門会のブログがスタート
○ 早稲田大学125周年事業への協賛呼びかけ
○ 早稲田大学VS高麗大学のサッカーの定期戦観戦

大まかに上記のような活動をしてきたわけですがその間、文一陳、李宇海の副会長をはじめ、李春雄代表幹事を中心とした幹事の皆さんが、実によくその任を全うして下さいました。この紙面をお借りして、改めて感謝を申し上げたいと思います。

又、この8月25日には、無事納涼会を開催することが出来ました。
李副会長発案による洒落た企画のせいか、久しぶりに多士済々なメンバーが、多数御参加下さり、会も大いに盛り上がり、皆さん楽しいひと時を過ごされたのではないでしょうか。大阪からは作家の金在南学兄が、遠路はるばる参加して下さいました。きっとお疲れになったに違いありません。本当に有難うございました。
納涼会についての詳細は、他に譲るとしまして、将に二時間の東京湾クルーズが、あっという間に過ぎた感じがしました。

さて前回のウリ稲門会ニュースに現役学生の声として、商学部2年生の姜裕史学兄から「大学にもウリ稲門会のような、同年代の在日の仲間が集い、時間を共有できるような会があればいいのに」という願いを込めた記事が寄せられました。私が学生の頃は、学内に「韓文研」・「朝文研」があって、それぞれ競い合うように、活発に活動していたものでした。私などは、当時、半ば強引に韓文研に勧誘されたのですが、そのお陰で民族意識に目覚めることが出来たし、素晴らしい先輩諸兄に会うことが出来たのでした。

振り返ってみますと、その後の私の人生の大半を当時の同窓学兄(先輩・後輩)と共に歩んできたような気がします。もしあの頃、誰も私を韓文研に誘ってくれず在日の人達と会うこともなければ、きっとまるで違った別の人生を歩んでいたに違いありません。そう思うと私にとって韓文研からウリ稲門会に続いたこの組織は誠にかけがえのない存在であったといえる訳です。

昨今大学には個人情報保護法の影響を受け、徐々に在日の新入生の情報を知ることが出来なくなり、メンバーの数もどんどん先細りして、今ではなんと「韓文研」も「朝文研」もなくなってしまいました。このままでは、我々の「ウリ稲門会」も跡を継いで呉れる後輩達が居なくなり先細っていくに違いありません。私は今期この問題を最重要課題の一つとしてとらえこの問題に対処していかなければならないと考えております。

その為の一つの方法として来春、早速にもウリ稲門会主催で「新入生歓迎会」をやってみてはどうだろうかと考えています。大学当局から新入生の住所等を教えて貰えなければ、看板だのビラだの、きっと何かしらの方法がある筈です。

最初は小規模でもよい、少人数でもよい、兎に角これを何とか実行にこぎつけることが出来ればと思っています。来春ということになると、開催までわずかな時間しか残されていません。これは結構大変な仕事になると思われますが、何とかやるしかありません。もしこの新入生歓迎会を我々の手で開催することが出来れば、やがて、そのことが契機となって大学に、在校生による「ウリ稲門会」(仮称)のようなサークルが誕生することになるかも知れません。

どうか同窓学兄の皆さん、この事業に対し深尽なる御理解を賜り、御協力下さいますよう切にお願い申し上げます。

                        ウリ稲門会会長 安王錫


新会長のご挨拶 〔第12号新聞発行に寄せて〕

2007-05-01 21:12:13 | 会長のご挨拶

 2007年から2009年までの2年間、早稲田大学ウリ稲門会の会長を務めることになりました安王錫でございます。その責任の重さに、思わず身の引き締まる想いがしております。(この先の2年間が、なんと長く想えることか!!)私自身が、急に賢くなったわけでもなく、所詮はありのままの自分流でやっていくしかありません。“何事にも誠実に、一生懸命にベストをつくすのみ”そう思って頑張るつもりです。

 「ウリ同窓会」「稲水会」のふたつの同窓会が「ウリ稲門会」として統一されて、早や8年になります。その間、初代会長 梁直基氏、二代目会長 琴栄吉氏、三代目会長 沈広燮氏、その時々の会長を中心に、活発な活動を続けてこられました。我々後輩としては、諸先輩方が築いてこられたこれ迄の伝統を、きちんと守っていかねばなりません。

 幸いにして、別に記載の通りの今期執行部役員の皆さんが、実は大変なつぶ揃いで、伝統を引き継ぎつつ、きっと楽しい、素晴らしい同窓会にしてくださるに違いありません。昨今、私のまわりを見渡すと、どちらの組織も高齢化が進み、沈滞ムードが漂っているように思われます。その意味で、ウリ稲門会としては、在校生を含む若い後輩たちとの連携を模索し、その絆を深めていかねばなりません。そして、できることなら全国にいる多数の同窓学兄たちとの連帯が感じられるような同窓会になってほしいものです。

 そのために、年4回発刊予定の「ウリ稲門会ニュース」が重要な仲立ち媒体となるに違いありません。全国の皆さん「故郷(ふるさと)便り」「近況便り」をどんどん寄せてください。 梁聖宗氏、朱茂氏、徐富男氏、朴魯善氏、各氏の優秀な人材が、目下楽しい紙面づくりのため、様々な企画を練っておられるようです。

 私の友人に、年に数回、早慶戦・早明戦・箱根駅伝等々、母校の応援のためだけに、福島からわざわざ上京するという熱烈な早稲田マンがいます。そういえば私自身にとりましても、はるか昔の、学生の頃に観た早慶戦、そしてその夜の新宿でのドンチャン騒ぎは、生涯忘れることのできない楽しい想い出です。皆さん、今期はひとつ、母校の各種イベントに積極的に参加しようではありませんか。この歳で昔に帰って早慶戦を観戦するのも案外楽しいかもしれません。文一陳副会長を中心に、河相淳氏達がこれらの事業にあたってくれることになっています。

 他にも、沈広燮ゴルフ会新会長、呉世一幹事による「ゴルフ会」、金君夫学兄による春夏秋冬の各季節ごとの「グルメ四季の会」等々、同好会の集いも盛り沢山で予定されているようであります。ご案内の節は、是非、多数の学兄諸氏のご参加をお願い申し上げます。

 さて、人の集まるところには、様々な人間関係ができるようです。『そういえば、昔は同窓会に結構顔を出していたのに、最近見かけなくなったね』などという人が、やはり何人かおられるようです。何らかの理由で、面白くない想いをされたに違いありません。新しい期が始まったこの機会に、もしそんなことがあったとすれば、どうか水に流して、是非、もう一度、同窓会に顔を出してください。

 せっかく千戴一遇の機会を得て、同じ学舎で知り合えた仲間ではありませんか。私はこの会が、みんなで、友人を大切にし合える会であってほしいと心から願っております。いつ来ても、なぜか、ほっと、安らぎを憶えるような会であってほしいと思っております。

 もし、何か心配事等がありましたら、よろず相談役として副会長の李宇海弁護士が控えています。どんなことでもいいですから、気軽に声をかけてください。会の全般的な諸行事を李春雄代表幹事が仕切ってくださることになっています。持ち前の一徹さと行動力でガンガン飛ばしていくに違いありません。

 そんな訳で、最後になりましたが、我々執行部に対して同窓学兄の皆様の絶大なるご支援と御協力を賜りますよう、切にお願い申し上げまして、会長就任のご挨拶とさせていただきます。