映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

やわらかい手

2010-05-07 05:32:48 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
不思議な映画である。
美女美男子に囲まれた映画でなく、むしろ容姿が普通かそれ以下の人たちを中心に映し出す。孫の難病のために祖母が人の嫌がる仕事に手を出していく話である。初老の女性の悲哀を描いている。別の映画のムードでいえば、「ウィスキー」や「過去のない男」の匂いである。

60すぎた主人公の女性には息子が一人いて、その子供の孫は難病に犯されている。
治療費が高く、主人公の息子は身の回りの財産を処分して治療費に当てていた。
しかし、お金も使い果たして、借りるあてもない。しかもこれ以上の治療を受けるには
多額の費用がかかる。
その様子をみて祖母である主人公は60過ぎて、職を探しにでるが、どこにも仕事はない。
そんな中接待係との求人を見て、行った先はストリップスタジオであった。仕事とは
ストリップに行った男の下半身欲望処理を受け持つことであるが。。。。

壁に小さな穴があいていて、壁を隔てて顔が見れない。その穴の先に女性のやわらかい手があるというからくりである。店の店主が日本でこのシステムを知り、これはいいと始めた仕事だという。
気が付いてみると、この店には行列ができていう奇妙な展開

この話だけで行くと、どんなきわどい映画とも思わせるが、全然そうではない。
孫のためならという気持ちがいじらしい。
流れるムードはやさしい。


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