映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

9年目の雑感2

2017-02-22 22:44:29 | Weblog
映画は楽しめればいい。量か質か?これでもか、これでもかといい映画、自分に合った映画を探し求める。
2006年ころから見た映画の題名だけをピックアップして記録しているが、もう2222本を超える。それだけ見たわけだ。ここのところ年間200本割っている。dvdで旧作をどれだけ見れるかにもよる。


以前映画検定を受験しようとして、映画の古典をまず見ておくことが必要と見はじめた。その時に、いちばん参考になったのが芝山幹郎著「映画一日一本」である。安易な名前だが、中身は濃い。ヒッチコック、ビルワイルダー、アルドリッチ、ジョンフォードなどの名匠のピックアップはさすが目が効いて、日本では小津安二郎、黒澤明、溝口健二、成瀬巳喜男などの監督の名作を巧みに解説してくれる。自分にとってはバイブルのようなものだ。そういう古典を知った後に、名画座やdvdで若干古めの作品をみる。それはそれで楽しい。芝山幹郎氏の映画に関する著作は全部読んだが、いずれも素晴らしい。

新作は好きな評論家が勧めているものであれば、はずれはほとんどない。それに加えて好きな監督の新作をピックアップする。
週刊文春のシネマチャートはすぐれものだ。評者の一人芝山幹郎氏のセレクトは天下一品で簡潔で的確な文章もいい。彼が4点以上つけたものは映画館で見るようにしている。日経新聞金曜夕刊の映画記事もすぐれものだ。ここで5つ星はほとんどはずれがないし、4つ星でもピックアップする価値がある。それこそ以前は芝山幹郎が日経新聞で解説書いていた時期があった。あとは東大教授藤原帰一氏の毎日新聞の映画コラムがいい。忙しい人だから選択してして見に行っているはずで、作品の選択は間違いない。本も読んで、映画も見てとなると時間は限られる。まずは信頼できる達人がピックアップしたものに行くのがいいと思う。

映画で自分の知らない世界が体感できるのはすばらしい。

本屋探訪も楽しい。amazonはポイントがつくし、プライム会員なので発注したらすぐ来る。しかもマーケットプライスで意外に安い値段で買えることがある。でも立ち読みはできない。
御茶ノ水~神保町の街並みを歩くのは大好きだ。カレー屋だけでなく中華など食べ物屋の老舗も多い。現在の勤務地からも近く、休みの日もひまさえあればぶらぶらしている。まずは新刊を扱う大書店にいく。東京堂書店の平置きは実に選択するセンスがいい。いかにも目利きのきく店員がいるのがわかる。サブカルチャー系、映画や美術系など趣味の本も充実している。ここの喫茶コーナーは居心地がいい。

御茶ノ水の丸善も品選びが自分に相性いい。一連の古本屋には以前入ったが、最近はさほどでもない。amazonがないころは絶版本を懸命に神田じゅう探したことがあった。ないことが多かった。amazonのマーケットプライスは本当に便利だ。以前絶版になった伊藤整の「氾濫」がどうしても読みたくなって、神田の古本屋を探しまくったけどなかった。でもamazonですぐさま見つかる。全国を探せば絶版本を書棚にそろえている人がいるのだ。便利な世の中になったものだ。地元新宿では西口「ブックファースト」が居心地いいし、品ぞろえが豊富で土日はポイント還元率も高い。東口の紀伊国屋の一階平置きが何気なく面白い本をピックアップしている。思いがけない出会いも多い。

そういいながら図書館で借りている比率も高い。一連の本屋まわりで気になった本で新刊でなければさいたま市図書館の検索を見て、どこの図書館にあるかを確認して車ですっ飛んで行く。意外にあるものだ。

これだけインプットしまくりで、アウトプットがおろそかになっている。これも9年目の課題だ。
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