映画とライフデザイン

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Netflix映画「ちひろさん」 有村架純

2023-02-25 10:12:21 | 映画(日本 2019年以降主演女性)
「ちひろさん」はNetflix映画


Netflix映画「ちひろさん」は原作漫画を有村架純主演今泉力哉監督が映画化したものだ。映画館の予告編で観ていたが、すぐさま発信されたので覗いてみる。有村架純が風俗嬢を演じるという設定が気になる。予告編で観た時に、印象に残るセリフがいくつかあった。

海辺の小さな町の弁当屋で、ちひろ(有村架純)が店員をしている。ちひろは元風俗嬢で、そのプロフィールは隠さず務めていて、来店する男性客にも人気だ。ちひろのパフォーマンスを追う地元女子高校生や小学生もいる。そんな時、友人とお祭りに行くと、そこで元店長(リリーフランキー)に偶然出くわした。以前お世話になっていた。


こんな調子で進む。どこのロケかな?と思ったら、変わった名前の釣具屋がある。この看板は本物だろうとネットで検索すると静岡の焼津だった。ごく普通の漁港で、素朴な出演者たちを描く。


Netflixで予算はもらえたのか、有村架純をはじめ出演者はまともだ。リリーフランキーや風吹ジュン、平田満などに加えて今泉力哉作品常連の若葉竜也もでてくる。いつもの今泉力哉監督作品ほど長回しはない。くどくはない。田舎町での小さなエピソードを集めているけど、大きな紆余曲折はない。そんなに大きな出来事が起きるところでもないだろう。昨年から今年にかけて海辺の町を舞台にした「ツユクサ」「とべない風船」もそうだった。静かに始まり、さらっと終わる。


有村架純演じるちひろさんは、人生に疲れてもうダメだと思った時にリリーフランキー店長の風俗店に救われる。そういう履歴を経た29歳の女の子だ。ホームレスのおじさんに弁当をあげたり、不登校気味の高校生と仲良くなったり、夜の商売で働くシングルマザーの1人息子に食べさせたりする。そういった海辺の町の住人との交情がずっと描かれる。それぞれに心の闇を抱えている人たちに癒しを与える存在だ。この映画の予告編はこの映画の重要な会話を簡潔にまとめている。傑作というわけでもなくあっさりした映画だけど、悪くはない。

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