フィンランドのアキ・カウリマスキ監督の作品。以前みた「過去のない男」でもやるせない世界を描いたが、この作品の主人公のドツボ度は高い。滑稽な顔をした俳優たちによる味ある映画である。
警備員の主人公は家族や恋人にも恵まれない孤独な男である。そんな彼が一人でたたずむときに一人の女性が現れる。さみしそうだったからと近づく彼女と一緒に食事をしたりする。暗い彼にも少し光がさしたように思えた。しかし、彼女はマフィアの親分の情婦であった。大きなたくらみがあって彼に近づいていたのであったが。。。。
フィンランドの風景はどことなく古い。昭和40年から50年代の日本の風景よりも少しレトロにしたような印象だ。映画の画面に出てくる家具や車や服が独特の雰囲気を持つ。アメリカにもない光景だ。机や椅子を工業デザイン的に見た感じもイメージが違う。そういう風景がなおのことアキ監督の不思議な世界に導きだす。
この映画は比較的短い。途中から主人公を奈落の底に突き落とす。善悪の観念からもう少しいいことがあってもいいようなものなのに、何もいいことがない。気持が落ち込んでいる時に見ると、一気に落ち込んでしまう気もするが、ここまで悪いことはないだろうとみるべきなのか?いずれにせよ何かを考えてしまう作品であった。
警備員の主人公は家族や恋人にも恵まれない孤独な男である。そんな彼が一人でたたずむときに一人の女性が現れる。さみしそうだったからと近づく彼女と一緒に食事をしたりする。暗い彼にも少し光がさしたように思えた。しかし、彼女はマフィアの親分の情婦であった。大きなたくらみがあって彼に近づいていたのであったが。。。。
フィンランドの風景はどことなく古い。昭和40年から50年代の日本の風景よりも少しレトロにしたような印象だ。映画の画面に出てくる家具や車や服が独特の雰囲気を持つ。アメリカにもない光景だ。机や椅子を工業デザイン的に見た感じもイメージが違う。そういう風景がなおのことアキ監督の不思議な世界に導きだす。
この映画は比較的短い。途中から主人公を奈落の底に突き落とす。善悪の観念からもう少しいいことがあってもいいようなものなのに、何もいいことがない。気持が落ち込んでいる時に見ると、一気に落ち込んでしまう気もするが、ここまで悪いことはないだろうとみるべきなのか?いずれにせよ何かを考えてしまう作品であった。