映画とライフデザイン

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映画「地獄でなぜ悪い」 二階堂ふみ

2014-03-24 20:30:32 | 映画(日本 2013年以降主演女性)
映画「地獄でなぜ悪い」は2013年公開の園子温監督の作品
タイミング合わず、公開時点では見に行けなかったのでDVD化を楽しみに待っていた作品。
常に衝撃的な新作を生みだしてきた監督だけにハズレはないとは思っていたが、この作品はちょっと好き嫌いが分かれそう。自分は普通かな
何と言っても二階堂ふみちゃんがきれいだ。

ヤクザの組長・武藤(國村隼)は獄中にいる妻・しずえ(友近)の夢を叶えるために、本業そっちのけで娘・ミツコ(二階堂ふみ)を主演にした映画の製作を画策している。面会の度にしずえに対して、撮影は順調に進んでいると場を取り繕う武藤。しかし、肝心のミツコは男と逃亡中、そして、しずえの出所まではあと9日しかない。

金に糸目をつけず、片っ端から撮影機材のレンタルをしながら、なんとか娘の身柄を確保した武藤は、ミツコから(実はすべて嘘なのだが)映画監督と紹介された駆け落ち男・公次(星野源)を監督に抜擢し、本格的に撮影準備を始める。映画監督として騙しながら映画を撮影しないと殺される公次は、右も左もわからぬまま、オールヤクザのスタッフの質問攻めに対応していくが、限界に達しその場を逃げ出してしまう。簡単に追っ手の組員に捕まってしまう公次であったが、そこに奇跡のような助っ人が現れる。

それは「いつか一世一代の映画を撮りたい」と、少年期から映画監督を夢見る平田(長谷川博己)であった。映画の神様は自分を見捨てていなかったと、満を持して撮影内容の段取りを始める平田は、武藤と敵対するヤクザ組織の組長であり、過去の衝撃的な出会いからミツコに異様な愛情を抱く池上(堤真一)に協力を要請する。かくして、ホンモノのヤクザ抗争を舞台にした、スタッフ・キャストすべて命懸けの映画が、電光石火のごとくクランクインしようとしていた・・・。(作品情報より引用)

園子温監督作品にしてはわいせつ度は低い。
「恋の罪」あたりで見せた神楽坂恵のスーパーボディが見れないのが少しさびしい。その分暴力シーンに当てられる。固有名詞にこだわり、最初に出てくる交番の名前が「広能」で、警察署が「深作署」となっていかにも「仁義なき戦い」へのオマージュと思わせる。
でもどちらかといえば、「キルビル」などのタランティーノの匂いだ。腕や首がボンボン飛ぶのもそのテイストだ。国村はキルビルと全く同じ展開となる。
いきなり映画好きの高校生たちが映し出される。その仲間たちが不良少年のケンカを映し出すところからスタートだ。なんか訳がわからないやつらだ。その後でCM出演の少女が血だらけの床をすべってヤクザの堤真一と渡りあうシーンとヤクザの妻友近が刀を振りまわすシーンが続く。「何?このシーン」と思いながら訳のわからない題材を少しづつ接近させていこうとする。
洗練されてはいないが、役者の動きはいずれも悪くない。


「映画の中の映画」の手法が使われる。デイヴィッド・リンチ作品だと現実と虚実が交錯するパターンだが、この映画ではそうは見せない。そして最後に逆転する。このオチのつくり方は上手かもしれない。
コメデイと思ってみた方がよさそうだ。「家政婦のミタ」の主人役だった長谷川博己の振る舞いがおかしくてたまらない。


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