映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

ガキ帝国  島田紳助

2010-08-07 07:48:49 | 映画(日本 昭和49~63年)
今をときめく島田紳助が相棒松本竜介とともに大阪でツッパリを演じた映画である。暴力表現大好きな井筒監督の出世作ともいわれる。昭和56年の作品で、まだ映画づくりが今と比べるとかなり粗いが、井筒監督得意のツッパリ喧嘩シーンのルーツは観ておいてもいいだろう。

昭和42年の大阪を舞台に、ケンカと遊びに明け暮れる少年たちの青春を鮮烈に描いている。少年院帰りの島田紳助は仲間の松本竜介とともに、裏の大阪愚連隊であるキタの北神同盟、ミナミのホープ会の二大グループの抗争の間で、つっぱって立ち回っていた。ひたすらケンカにあけくれる毎日を描く


約30年前とはいえ、島田紳助の顔が違う。映画の中のアカぬけない表情は今のテレビスターとしての表情と大きく違う。男の顔は履歴書というが、まさに大きく成長した紳助を我々はテレビで見ていることがわかる。ここでは相棒松本竜介も頑張っている。コテンパンにやられながらも、相手に立ち向かうところはいじらしく感じさせる何かがある。

画面ではひと時代前の大阪の匂いをぷんぷんさせる。ハチャメチャでどこか危険な匂いである。ゴーゴーダンスや当時の風俗を取り入れているが、服装はちょっと違うのかな?という印象を受けた。一部のアイビールックは良しとして、不良少年の服装はもう3から4年くらいあとの服装ではないであろうか?画像のセンスもちょっと古めだ。近年井筒監督がつくる映画とはタッチは違う。それは仕方ない。まあよくケンカさせる。本気に近い動きを見せる場面もある。長回しでリンチシーンを撮るシーンもあった。これはやられるほうはたまったもんじゃないだろう。

島田紳助のルーツを見るだけでも価値はあるかも?

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