映画とライフデザイン

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ロイヤル・テネンバウムズ ジーン・ハックマン

2010-02-04 19:00:33 | 映画(洋画:2000年以降主演男性)
ロイヤル・テネンバウムズというのは劇中のジーンハックマンの役柄の名前である。マンハッタンのある家族の物語を豪華キャストの人気コメディアン?中心に描いていく。話の内容自体ちょっとあわないが、つくりこみが凝っている印象。

あるマンハッタンの家族ジーン・ハックマン、アンジェリカ・ヒューストン夫妻には3人の子供がいる。いずれも10代は神童といわれたものだ。長男はビジネスに、長女はシナリオ作家の道に、次男はテニスプレイヤーとして世間にもてはやされたものだった。しかし、夫婦は別れる。時間が20年近くたちホテルを転々としていたジーン・ハックマンが元の家に戻ってくる。ガンになってあと6週間しか生きられないという話でもぐりこんでくる。そうしているうちに、長男ベン・スティラー、次男ルーク・ウィルソン、そして娘のグウィネス・パルトロウが一緒に住むようになるが。。。

ストーリーはドタバタで、特に大笑いを誘うというわけでもない。でもそれぞれの性格がちょっと異常で訳がわからないままに見ているという感じだ。長男がアディダスの赤いジャージ、次男が一世を風靡したビヨン・ボルグばりのFILAのテニスウェアー、グウィネスがラコステのポロシャツに身を包む。そしてウェス・アンダーソン監督が彼らを自由奔放に動かす。

「キルビル」でコミック的に女殺し屋のそれまでの人生を紹介していた。ここで同じようなことをしてしまう。清純派グウィネスがタバコぷかぷかの女の子で12歳でタバコをすい、16歳でハイスクールを飛び出し、19歳で最初の結婚、21歳でパリでレズビアンに目覚め。。。なんてアバズレぶりをワンショットで紹介し、能天気そうなビル・マーレーと結婚している設定にしている。でも今の彼女もただの主婦には納まらない。いつもの清純メイクではなく、60年代のイギリスファッションモデルツウィギーを思わせるような強いメイクだ。表情も違う。こんなグウィネスを見ているのも楽しい。

ベン・スティラーはいつもどおりの狂気の表情、テニスプレイヤーの次男ルーク・ウィルソンがけっこう暴れてドタバタする。もさっとしたビル・マーレー、ファミリーの母親に求愛する黒人ダニー・グローヴァーなどコメディアンの共演をウェス監督が良くさばいている。
でも趣味的な色彩が強い割りにストーリーはあまりおもしろくはないなあ。

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